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パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(16日現在)

2020年4月16日(木)18時21分

写真は北京のバス車内で15日撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

■中国からの大規模資本流出は見られず、新型コロナ流行でも=商務省

中国商務省の高峰報道官は16日、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、これまでに中国からの大規模な資本流出は見られていないと述べ、多くの日本企業が中国への投資を拡大する意向を示していると付け加えた。

■経済配慮に傾くパンデミック対策、健康リスク拡大に不安

新型コロナウイルスとの闘いで、経済が再びスポットライトの中央に立ちつつある。西側諸国の政府は自国の深刻な景気後退に直面し、封鎖措置で停止状態になった産業セクターを再開させようとしている。それが感染再拡大のリスクを伴ってもだ。

■韓国中銀、証券会社向けの融資制度を創設

韓国中銀は16日、国内の証券会社向けに新たな融資制度を創設すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で国内市場の流動性が不足するとの懸念に対応する。

■豪、外出禁止などを少なくとも今後4週間維持へ

オーストラリアのモリソン首相は16日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けた制限措置を少なくとも今後さらに4週間は維持する考えを示した。

■ゲイツ氏ら篤志家の出番に期待 米国のWHO拠出停止

多国間の枠組みや国際機関を蔑視するトランプ米大統領の性癖が新たな、そして危険な局面に入った。地球規模で未曽有の感染症被害が広がる中にありながら、トランプ氏は世界保健機関(WHO)への資金拠出停止を発表。人類の生命を危険にさらし、信頼できるパートナーとしての米政府のイメージもごみ箱に捨てた。

■フィリピン中銀が緊急利下げ、政策金利50bp引き下げ2.75%に

フィリピン中央銀行は16日、5月21日の政策決定会合を待たずに50ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを決定した。

■米下院、遠隔投票を模索 新型コロナで休会長期化

新型コロナウイルスの感染拡大の長期化で、米議会下院が議場以外の場所から投票する方法を模索し始めた。最近までペロシ下院議長やマコネル共和党上院院内総務は「遠隔投票」論に否定的な考えを示していたが、議会休会の長期化が予想され、方針転換した。

■韓国中銀、政策理事会メンバーを刷新へ 文大統領の政策を支援

韓国政府は16日、韓国銀行(中央銀行)政策理事会メンバーの刷新を発表した。

■英国、移行期間の延長を要請すべき=IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が打撃を受けており、英国は先行き不透明感を緩和するため、欧州連合(EU)離脱後の移行期間の延長を求めるべきだと述べた。

■新型コロナウイルス、世界の感染者200万人超・死者13.6万人

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で200万人を超え、死者は13万6667人となった。

■米ミシガン州で在宅指示に抗議デモ、民主党知事に共和党支持者が反発

米ミシガン州で15日、ウィットマー州知事が新型コロナウイルス感染拡大を抑制するための在宅を指示したことに抗議し、数千人が議会周辺に車で集結。クラクションを鳴らし、「知事を隔離せよ」と叫ぶなどした。

■英小売売上高、4日までの2週間で27%減 封鎖背景に=BRC

英小売協会(BRC)が16日発表した4月4日までの2週間の小売売上高は27%減少した。

■メキシコ、企業が休業拒否なら強制閉鎖も 新型コロナ対策で

メキシコ保健省は15日、企業が新型コロナウイルス感染防止のための休業措置に従わない場合、強制閉鎖に踏み切る可能性があると明らかにした。

■シンガポールのコロナ対策に「穴」、外国人労働者に感染拡大

シンガポールは新型コロナウイルスの感染者とその接触者を特定し、監視することで感染拡大を抑制したと、世界保健機関(WHO)から高く評価されている。だが、それは一般国民の話で、社会的立場が弱い出稼ぎ外国人労働者が住む地域では、感染が急速に拡大しつつある。

■インタビュー-最貧国は債務返済猶予のほかにも対策必要、中国も協力を=独財務相

ドイツのショルツ財務相は15日、ロイターのインタビューで、最貧国が新型コロナウイルスの感染拡大の危機を克服するには債務の返済猶予に加えて追加の対策が必要との考えを示した。また、これらの取り組みには中国の協力が不可欠だと指摘した。


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