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感染症対策政府専門家会議「大規模イベント慎重な対応を」 患者急増回避へ人員と予算の投入を求める

新型コロナウイルスの感染防止策を検討する政府の専門家会議が19日開かれた。都内で16日撮影(2020年 ロイター/EDGARD GARRIDO)
新型コロナウイルスの感染防止策を検討する政府の専門家会議が19日開かれた。一部地域では学校の再開が可能との見方を示す一方、大規模イベントなどは感染拡大の恐れがあるとして引き続き慎重な対応が求められるとの見解を示した。
同会議は、海外で見られるような外出自粛や移動の制限(ロックダウン)を回避するため、被害の最小化に向けて状況分析と提言をまとめた。
イタリアやスペインなどで爆発的に患者が急増する「オーバーシュート」という事態が起きると、医療崩壊が起きかねないと懸念を表明。対応策として、抜本的なクラスター(患者集団)対策の拡充を迅速に実施すべきとし、一刻も早い実現を政府に強く要望すると訴えた。具体的には地域のクラスター対策を指揮する専門家の確保や、同対策に専念する人員と予算の導入を求めた。

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