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新型コロナウイルスとの戦いは長期化か AVからNetflixまで引きこもり生活サポートに動くエンタメ界

新型コロナウイルスとの戦いはエンタメを楽しみつつ「Stay Home」 Marcos Calvo - iStockpphoto

<世界中の都市が外出を禁止もしくは自粛するよう求めるなか、自宅待機を快適にするエンタメ業界が活躍>

全世界的に新型コロナウイルスの猛威が拡大し続けている。感染者数は世界でついに42万人を超え、死者数は1万8千人を突破した。欧米やヨーロッパ各地では自宅待機命令が発令されるなか、日本でも小池東京都知事による週末の外出自粛呼び掛けが始まり、ついに世界規模での引きこもり生活に突入しようとしている。

これから長丁場になるとみられるコロナ感染防止対策に、各企業が様々なサービスの取り組みを見せ、世界中でこの危機を乗り越えようとする様子がうかがえる。

特に、この自粛生活で活発な動きを見せるのが動画やストリーミング、ゲームなど家で楽しめる映像コンテンツ業界だろう。AV業界も精力的にサービスを始めている。

中国のゲーム会社Paradise ProjectとKAGAMI WORKsは1月28日、同社が開発した美少女系パズルゲーム「Mirror」の無料配布を発表し話題となった。

「Mirror」とは、パズルゲームをクリアしていくと、拘束された女の子のアダルトシーンが見られる仕組みで、ゲームレビューサイトでは2018年代2位にランクインする人気作品だという。

これは、当初3万5千本限定配布の予定だったが、その後好評につき増量され、現在7万7千本も無料配布されていて、このゲームのストリーミングサイトのページトップには英語で「Wuhan, We're With You!(武漢、私たちはあなたと共に!)」という応援メッセージが書かれ、新型コロナウイルスの発信源だった武漢へエールを送っている。

プレミアムコンテンツを無料にするAVサイトも

AV動画サイトも続々と自宅待機応援イベントを開始している。3月13日カナダ発の世界最大のAV動画専門サイト「Pornhub」が、感染者・死者ともに増え続けるイタリアに向けて、サイト内のプレミアム有料サービス「Pornhubプレミアム」の1カ月利用無料化を発表した。プレミアムに登録すると、AV動画の制作会社ごとに作品を検索でき、未会員ではダイジェストしか見られない作品を、フルバージョンで見ることができるという。

このPornhubの発表が行われた同日の夜には、日本も負けじとのAV大手ソフトオンデマンド社がAV観覧の無料化を公表した。「自宅待機を応援!0円でご利用キャンペーン」と銘打ったこのイベントでは、3月31日までに会員登録した人に、ソフトオンデマンドのAV作品200本を無料で購入することができるという特典が付く。

しかし発表後、ネットを中心にすぐに情報拡散され、多くの人が一度にアクセスした為サーバーがダウンしてしまった。さらに、その3日後にはこのサイトに会員登録した一部の人の個人情報流出事件まで起こってしまい、その後キャンペーンサイトは閉鎖されたままいまだ復旧していない。

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