プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が9月に報告書
米情報機関がまとめた報告によると、ロシアのプーチン大統領はウクライナ全土のほか、旧ソ連に属していた欧州の一部地域を占領する目標をなお放棄していないという。事情に詳しい関係者6人が明らかにした。19日代表撮影(2025年 ロイター)
Jonathan Landay Erin Banco John Irish
[ワシントン/パリ 19日 ロイター] - 米情報機関がまとめた報告によると、ロシアのプーチン大統領はウクライナ全土のほか、旧ソ連に属していた欧州の一部地域を占領する目標をなお放棄していないという。事情に詳しい関係者6人が明らかにした。
最新の分析は9月下旬にまとめられたもので、プーチン氏が戦争終結を望んでいるとするトランプ大統領や米交渉担当者の見方とは大きく異なる。
下院情報委員会のマイク・クイグリー議員(民主党)はロイターに「情報当局はプーチン氏がさらに多くのものを望んでいるという見方で一貫している」とし、「欧州諸国はそれを確信している。ポーランドは間違いなくそう信じており、バルト三国は自分たちが真っ先に攻撃されると考えている」と述べた。
一方、ギャバード国家情報長官は20日、Xへの投稿で、情報機関が議員らに「ロシアは欧州との大規模な戦争を避けようとしている」と説明したと明かした上で、ウクライナにおけるロシア軍の戦闘状況はウクライナ全土はおろか欧州全体を制圧する能力を欠いていることを示すとの考えを示した。
ただトランプ政権の一部は、プーチン氏がウクライナを占領する当初の目標よりも低い条件では妥協しない可能性があると認めている。ルビオ国務長官は19日の会見で「プーチン氏が取引をしたいのか、それとも国全体を手に入れたいのかは分からない。これらは彼が公然と発言してきたことだ」と述べた。





