最新記事

感染症

韓国、新型コロナウイルス感染ペース悪化 週末の外出控えるよう政府が呼びかけ

2020年2月29日(土)15時00分

韓国疾病予防管理局(KCDC)は29日、新たに594人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。写真は2月26日、ソウルで撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

新型コロナウイルスの感染ペースが最悪となった韓国は29日、週末の外出を控えるよう政府が国民に呼びかけた。

韓国疾病予防管理局(KCDC)によると、新たに594人の感染を確認。1月20日に国内で初めて感染が確認されて以降、1日の増加数としては最大となり、国内感染者は計2931人に達した。

保健福祉部の金剛立・次官はこの日の会見で、「宗教関連の集会や抗議集会など、この週末は人が集まるイベントには参加しないようお願いしたい」と述べた。

さらに金次官は、今週末が感染拡大を阻止するための「重要なとき」とし、「外出せずに家にとどまり、他者との接触を最小限に」と呼びかけた。

新たな感染者のうち、476人は韓国南東部の大邱市で確認された。大邱市では新興宗教団体「新天地イエス教会」で集団感染が起こり、感染者が急増した。近隣の慶尚北道でも60人が新たに感染した。

死者数は16人のまま、前日から増えていない。

ソウル中心部では文在寅大統領に批判的な保守系団体が大規模な抗議活動を予定していたが、裁判所は衛生上の懸念があるとして計画を認めなかった。

*内容を追加しました。

[ソウル 29日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナウイルス、感染ショックの後に日本を襲う4つの最悪シナリオ
・韓国、新型ウイルス感染者2337人に 新天地イエス教会信徒の感染が続出
・新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ


20200303issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月3日号(2月26日発売)は「AI時代の英語学習」特集。自動翻訳(機械翻訳)はどこまで使えるのか? AI翻訳・通訳を使いこなすのに必要な英語力とは? ロッシェル・カップによる、AIも間違える「交渉英語」文例集も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ソニーG、日本語専用「PS5」を21日発売 価格5

ワールド

トルコ軍用輸送機がジョージアで墜落、少なくとも20

ビジネス

英中銀の量的緩和、利益が巨額損失をほぼ埋め合わせ

ワールド

米航空管制の人員態勢が改善、政府閉鎖終了見据え 欠
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中