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これからの台湾「中国、台湾総統選の結果を深読みして介入すべきではない」台湾外交部長

雲林県を選挙カーで巡る蔡英文総統(写真中央) Ann Wang-REUTERS
台湾の呉ショウ燮外交部長(外相)は9日、今月11日の台湾総統・立法委員(議員)選挙について、中国は選挙結果で中国の勝ち負けを判断すべきではないと主張した。
同氏は台北で記者団に「中国が選挙結果を深読みすれば、台湾に対する制裁として、軍事的な威嚇や外交的な孤立、経済的な措置を使う可能性がある」と発言。
「これは我々の選挙だ。中国の選挙ではない。どの候補・政党が良いかを判断するのは、投票所に行く台湾の有権者だ」と述べた。
同氏は昨年、中国初の国産空母が台湾海峡を通過したことについて、中国が台湾の有権者を威嚇している「明確な」証拠だと批判している。
再選を目指す台湾の蔡英文総統は、中国が偽情報や軍事的な威嚇で台湾の選挙に影響を及ぼそうとしていると繰り返し有権者に警告しているが、中国側は同総統の主張を否定している。


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