最新記事

災害

台風19号接近、東海・関東地方で河川が氾濫危険水位に 千葉などで9200戸停電

2019年10月12日(土)11時37分

大型で非常に強い台風19号が日本列島に接近している影響で、東海や関東地方で雨風が強まり、複数の河川が氾濫危険水位に達している。写真は床上浸水に備えて土のうで入口を塞いだ東京の飲食店(2019年 ロイター/Kim Kyung-hoon)

大型で非常に強い台風19号が日本列島に接近している影響で、東海や関東地方で雨風が強まり、複数の河川が氾濫危険水位に達している。千葉県などでは停電・竜巻の被害が発生。台風は非常に強い勢力を保ったまま、12日夕方から夜にかけて首都圏を直撃する恐れがある。

NHKによると、三重県鳥羽市の加茂川や静岡県の修善寺川、神奈川県大和市の境川など東海・関東地方で複数の河川が氾濫危険水位に達し、各自治体で避難勧告が出されている。茅ヶ崎市、川崎市では5段階ある警戒レベルが4まで引き上げられた。

午前9時半現在、千葉県市原市などで8500戸が停電。東京都、茨城県、静岡県もあわせると、9200戸が停電している。千葉県市原市では竜巻とみられる突風で住宅数棟の屋根が飛ばされ、4人がけがをしているという。

気象庁によると、台風19号は12日午前9時50分現在、八丈島の西南西約260キロメートルの海上にあり、中心の気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は秒速45メートル、瞬間最大風速は同60メートルに達する。

12日夕方から夜にかけて、非常に強い勢力を保ったまま東海地方または関東地方に上陸、その後に東日本から東北地方を北東へ進む見通しだという。

気象庁は、1958年に神奈川県に上陸し、伊豆半島と関東地方で土砂災害と河川の氾濫が多発した狩野川台風に匹敵する大雨になる恐れがあると警戒を呼びかけている。

[東京 12日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます




20191015issue_cover200.jpg
※10月15日号(10月8日発売)は、「嫌韓の心理学」特集。日本で「嫌韓(けんかん)」がよりありふれた光景になりつつあるが、なぜ、いつから、どんな人が韓国を嫌いになったのか? 「韓国ヘイト」を叫ぶ人たちの心の中を、社会心理学とメディア空間の両面から解き明かそうと試みました。執筆:荻上チキ・高 史明/石戸 諭/古谷経衡


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米首都への州兵派遣、支持38% 党派色鮮明=世論調

ワールド

米政権、加州高速鉄道計画への1.75億ドル資金支援

ワールド

ウクライナと週内にNYで会談、ロシアと協議継続中=

ビジネス

アルゼンチン中銀、預金準備率を50%近くに 選挙控
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 7
    「ありがとう」は、なぜ便利な日本語なのか?...「言…
  • 8
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 4
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中