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米イラン関係

イランを核開発と戦争に駆り立てるアメリカ、タイムリミットは今月末?

Trump Says War With Iran Would Be 'Obliteration Like You've Never Seen'

2019年6月24日(月)17時33分
ジェイソン・レモン

米政府は核合意からの離脱以降、イラン経済を標的とした厳しい制裁に動き、イランは深刻な影響を被っている。欧州の同盟諸国はトランプの離脱に批判的で、ロシアや中国、イランと協力して制裁の影響を抑えようと努めている。だがイラン政府上層部は5月、核合意の履行の一部停止を発表。先週はウラン濃縮に関するすべての制限を無視する可能性に言及した。つまり今月末までに低濃縮ウランの保有量が核合意で設定された上限を超えることもあり得る、ということだ。

イランのジャバド・ザリフ外相は繰り返し、アメリカが「経済テロ」を仕掛けていると批判している。ハメネイはトランプ政権とのいかなる対話も予定されていないと語り、イラン政府の他の幹部たちも、米政府が核合意に復帰しない限り対話する用意はないと述べている。

(翻訳:村井裕美)

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