最新記事

事件

ピエール瀧とK-POPアイドルBIGBANG V.Iに見る芸能人スキャンダルの自粛問題

2019年4月4日(木)20時11分
杉本あずみ(映画配給コーディネーター)

韓国社会を揺るがす芸能人スキャンダル

さて、日本で人気俳優による事件が続いているなか、お隣りの韓国でも芸能界に衝撃が走っている。日本でも若い女性を中心に人気が高い韓国K-POPアイドル「BIGBANG」のメンバーV.I(韓国芸名スンリ)が巻き起こしたスキャンダル「バーニングサン事件」だ。

去年11月ソウルの高級繁華街カンナムにあるクラブ「バーニングサン」である暴行事件が起きた。これがきっかけとなり、この店で性暴行、性接待、麻薬販売、さらには警察との癒着などの黒い疑惑が立て続けに噴出。韓国社会を大きく揺るがすスキャンダルとなっている。

芸能活動と並行して事業家としてこのクラブの理事をしていたV.Iは、当初理事は退任済みだと発表していたが、その後このクラブに投資家を招き性接待をしていたことなどが発覚。その盗撮画像をSNSのグループチャットに投稿しており、スマホの画面キャプチャーも報道された。さらにこのSNSのグループチャットには歌手チョン・ジュニョンが投稿した強制性交の盗撮動画があり、参加していた韓国アイドルグループのメンバーも閲覧していたという。

一連の報道を受けてV.IはBIGBANGの所属事務所と契約を終了、自身のインスタグラムで芸能界引退を発表した。グループチャットに関係していたとされるチェ・ジョンフン(元FTISLANDメンバー)とヨン・ジュンヒョン(元Highlightメンバー)はグループを脱退。チョン・ジュニョンは芸能界引退を発表した。また、今月になってソウル地方警察庁広域捜査隊は、チョン・ジュニョンと交友のあった歌手ロイ・キムも参考人調査の日程を調整中だと発表している。


強制性交の盗撮動画をアップした容疑で警察に拘束された歌手チョン・ジュニョン SBS 뉴스 / YouTube

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 9
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 10
    逃げて!背後に写り込む「捕食者の目」...可愛いウサ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中