最新記事

SNS

ミス・ユニバース場外戦 米国代表「英語話せない」とカンボジア代表を嘲笑し大炎上

2018年12月16日(日)10時28分
大塚智彦(PanAsiaNews)

想定外の大炎上に謝罪するハメに

こうした「想定外」の批判にさらされたサラさんはインスタグラム上で謝罪するハメに追い込まれた。

「ミス・ユニバースは世界中の女性がそれぞれの文化や人生、価値観を学ぶ場だ。私たちはそれぞれ異なった文化背景を持っているから共に成長できる。私が友人を褒めるつもりで発言したことが、失礼に当たること気づいた。謝罪します」

View this post on Instagram

@MissUniverse is an opportunity for women from around the world to learn about each other's cultures, life experiences, and views. We all come from different backgrounds and can grow alongside one another. In a moment where I intended to admire the courage of a few of my sisters, I said something that I now realize can be perceived as not respectful, and I apologize. My life, friendships, and career revolve around me being a compassionate and empathetic woman. I would never intend to hurt another. I am grateful for opportunities to speak with Nat, Miss Cambodia, and H'Hen, Miss Vietnam, directly about this experience. These are the moments that matter most to me.

Sarah Rose Summersさん(@sarahrosesummers)がシェアした投稿 -


しかし、インスタグラム上ではカンボジア代表をからかうサラさんの動画と「サポートをありがとう、ミス・カンボジアあなたは美しい」という炎上後の動画を左右に並べてサラさんの「豹変ぶり」をわかりやすく編集した動画もアップされるなど、炎上は続いている。

View this post on Instagram

Regina George, is that you? This is basically like the most dramatic reality show, but condensed into 1 minute lol. @sarahrosesummers hopefully will prove that ignorance will not win you a @missuniverse title...whatever that means these days. This is basically what normalized xenophobia looks like. If she's trying to show empathy, the condescending, intolerant tone tells a different story. A reminder that you're participating in a competition in a country/continent where English is NOT the primary language. Cc: @francesca.hung @valeriamoralesd @rern_sinat (Miss Cambodia) • #sarahrosesummers #rernsinat #valeriamorales #francescahung #missuniverse2018 #missuniverse #missworld #missusa #missaustralia #misscolombia #beautyqueen #beautypageant #pageant #pageantlife #missamerica #wiwt #ootd #realityshow #meangirls #reginageorge #gossip #catty #lol #wtf #dietprada

Diet Prada ™さん(@diet_prada)がシェアした投稿 -


サラさんの謝罪に関しても「表明的に繕っているだけで、心から謝罪しているとは到底思えない」「騒ぎが大きくなったので謝罪したに過ぎない」と手厳しい批判が止まない。

こうした騒ぎがミス・ユニバース世界大会の審査にどう影響してくるのかは、ミス・ユニバースの関係者がこれまでのところ沈黙を守っているので不明だ。

ミス・ユニバース2018をめぐっては、スペイン代表として選ばれたアンジェラ・ポンセさんが史上初のトランスジェンダーとして世界大会出場を果たしたことで注目を集めている。

また、シンガポール代表のコスチュームが米朝会談の開催を象徴するデザインで「ミスの大会に政治を持ち込むのか、あまりにもひどいデザインだ」「米朝会談の開催場所になったことしかシンガポールは誇れることがないのか」などと国内外からの酷評を浴びる一件もあり(「これはひどい! ミス・ユニバース代表の『米朝首脳会談ドレス』に非難ごうごう」)、今年のミス・ユニバースは何かと話題を振りまいている。今回の米国代表の言動もある意味で今大会の「宣伝効果」を果たしているといえる。

カンボジアのミス・ユニバース関係者からは本選の審査のやり取りが英語で行われることから、カンボジア代表には通訳を特別につけてほしいとのリクエストを出しているというが、本番でどうなるかは今のところはっきりしていないという。

いろいろな話題を振りまいた2018年のミス・ユニバース世界大会、17日の審査結果が注目されている。


otsuka-profile.jpg[執筆者]
大塚智彦(ジャーナリスト)
PanAsiaNews所属 1957年東京生まれ。国学院大学文学部史学科卒、米ジョージワシントン大学大学院宗教学科中退。1984年毎日新聞社入社、長野支局、東京外信部防衛庁担当などを経てジャカルタ支局長。2000年産経新聞社入社、シンガポール支局長、社会部防衛省担当などを歴任。2014年からPan Asia News所属のフリーランス記者として東南アジアをフィールドに取材活動を続ける。著書に「アジアの中の自衛隊」(東洋経済新報社)、「民主国家への道、ジャカルタ報道2000日」(小学館)など

ニューズウィーク日本版 教養としてのミュージカル入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

〔兜町ウオッチャー〕日本株「底打ち」サイン、一部デ

ビジネス

ライブ・ネーション、独占禁止訴訟で和解報道 チケッ

ワールド

ヒズボラ、レバノン東部でイスラエル空挺作戦に応戦と

ビジネス

株安で押し目狙い、アジアの個人投資家 エネルギーシ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 7
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 8
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 9
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中