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英EU離脱ジョンソン元外相「メイ首相はEUに経済的隷属する『いつわりのブレグジット』計画」

7月18日、英国で7月9日に外相を辞任した欧州連合(EU)離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏は、メイ首相は偽のブレグジットを計画しており、完全離脱に失敗して有権者を裏切ろうとしていると非難した。写真はジョンソン氏。ロンドンで11日撮影(2018年 ロイター/SIMON DAWSON)
英国で7月9日に外相を辞任した欧州連合(EU)離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏は18日、メイ首相は偽のブレグジットを計画しており、完全離脱に失敗して有権者を裏切ろうとしていると非難した。
ジョンソン氏はメイ首相が目指す穏健路線に反対して辞任。過去にロンドン市長を務め、首相を目指したこともある。
辞任後初となった議会での発言でジョンソン氏は、メイ首相を支持すると述べる一方、首相のEU離脱計画は英国を「みじめで、永遠に不確実な状態」に置くことになると激しく攻撃した。
2016年の国民投票時、「リーブ(EU離脱)」キャンペーンを主導した同氏は改めて、自らを強硬離脱派の旗手と位置付け、欧州市場へのアクセスを維持するためEUと妥協すべきだとの穏健派を批判。「ブレグジットを救うにはまだ遅くない」と述べ、「離脱交渉の時間は残されている。既に一度は方針を変更しているのだから、また変えられる」と主張した。
同氏は離脱派の議員から喝采を浴びたものの、国内経済を破壊させずにEUを離脱する方法の詳細については提示できなかった。そのため、議場では「それっぽっちか」とのやじも飛び出した。
ジョンソン氏は首相について、2017年1月の離脱姿勢に関する演説で「確固として独立し、自ら統治する英国」を標榜(ひょうぼう)したにもかかわらず、その路線から逸脱していると批判。「ブレグジットとは名ばかり」であり、英国は「経済的隷属」に身を落とすことになると述べた。
首相はこの日、議会の特別委員会に出席中で、この場にはいなかった。


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