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香港民主活動家、豪政府の亡命承認を人権侵害認定と評価

2025年08月18日(月)17時43分

8月18日、香港の民主活動家で元立法会議員の許智峯氏(写真)は豪政府が先週末に同氏の亡命を承認したことについて、2019年の大規模な民主化デモの鎮圧以降、香港で人権侵害が行われてきたことを認めるものだと評価した。香港で2020年11月撮影(2025年 ロイター/Lam Yik)

Kirsty Needham

[シドニー 18日 ロイター] - 香港の民主活動家で元立法会議員の許智峯氏は18日、豪政府が先週末に同氏の亡命を承認したことについて、2019年の大規模な民主化デモの鎮圧以降、香港で人権侵害が行われてきたことを認めるものだと評価した。

許氏は抗議活動に関連する刑事容疑で指名手配され、4年以上前に香港を離れた。ロイターのインタビューで「豪政府は(香港で)人権侵害と民主主義および自由の侵害が実際に起こったことを認めた。抗議活動によって迫害されている私のような人々に対し、亡命を認めることは正当化されるということを示した」と語った。

また、香港紙、蘋果日報の創業者で香港国家安全維持法(国安法)違反の罪などで起訴された黎智英氏の裁判に懸念を示した。

「黎氏は香港の民主化運動にとって非常に象徴的な存在だ。香港を離れることもできたのに留まることを選んだからだ。それは非常に高潔な行為だ」と語った。「黎氏は深刻な状況に置かれ体調もすぐれない。民主主義の力で救うべきだ」と訴えた。

香港政府は声明で、「いかなる国であっても、いかなる形態であっても、犯罪者かくまうことには反対する」と表明した。

中国外務省の毛寧報道官は定例会見で、許氏について「香港警察が指名手配している反中国暴徒だ」と述べ、他国は香港の内政問題へ干渉すべきでないと強調した。オーストラリアが中国と協力して「持続的な2国間関係」を確保することを期待するとも述べた。

ロイター
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