インド、小型車と保険料のGST引き下げ提案=関係筋

インド政府は消費税の大幅な引き下げの一環として、小型ガソリン車とディーゼル車にかかる物品・サービス税(GST)の税率を現在の28%から18%へ引き下げることを提案した。写真はインドルピー紙幣。2024年5月、ニューデリーで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
Nikunj Ohri
[ニューデリー 18日 ロイター] - インド政府は消費税の大幅な引き下げの一環として、小型ガソリン車とディーゼル車にかかる物品・サービス税(GST)の税率を現在の28%から18%へ引き下げることを提案した。政府筋が18日明らかにした。
また、医療保険と生命保険の保険料にかかるGSTも、18%から5%への引き下げもしくは非課税にする可能性があると述べた。
この減税案が承認されれば、10月のヒンズー教の主要な祭典であるディワリまでに発表される見込みだという。5日間にわたるディワリはインド最大のショッピングシーズンでもある。
インドではここ数年、スポーツ用多目的車(SUV)の人気が高まっており、小型車の販売は鈍化している。業界のデータによると、昨年度に販売された430万台の乗用車のうち、小型車は3分の1にとどまった。新型コロナウイルス流行前は約半分を占めていた。
今回の減税はマルチ・スズキにとって大きな追い風となりぞうだ。同社の市場シェアは小型車の販売不振により、過去5年間で50%超から約40%に縮小している。
より排気量の大きい車は現在28%のGSTと最大22%の追加課税が課され、合計で約50%の税金がかかっている。政府筋はこれが40%の特別税に一本化される可能性があると明らかにした。ただ、全体の税負担を43─50%に維持するために、40%の税率に追加の課税を設けるかどうかの検討が進められていると述べた。