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タイGDP、第2四半期前年比+2.8%に鈍化 年後半さらに減速へ

2025年08月18日(月)15時28分

 8月18日、タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比2.8%増加し、ロイターがまとめた市場予想の2.5%増を上回った。写真は5月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[バンコク 18日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が18日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比2.8%増加し、ロイターがまとめた市場予想の2.5%増を上回った。米国の関税が全面的に発効するのを前に輸出が力強く伸びたが、第1・四半期の3.2%増からは鈍化し、年後半も減速が見込まれている。

季節調整済み前期比では0.6%増となり、市場予想の0.3%増を上回った。第1・四半期は0.7%増だった。

上半期(1─6月)の成長率は年率3%。NESDCは2025年通年の成長率予想レンジの下限を引き上げ、1.8─2.3%とした。従来予想は1.3─2.3%だった。昨年の成長率は2.5%だった。

NESDCは会見で「(米)相互関税が明確になり輸出と製造業部門が回復した」と指摘。「年内は堅調な成長を見込むが、前半の2四半期を下回るだろう」と述べた。

1─6月の輸出は「駆け込み」要因もあって前年比15%増加。NESDCは今年の輸出伸び率予想を1.8%から5.5%に引き上げた。一方、外国人観光客数予想は従来の3700万人から3300万人に引き下げた。

カシコーン銀行の資本市場調査責任者は、第4・四半期の成長率を1.5%と予想。駆け込み輸出の反動、外国人観光客の減少、家計債務が経済を圧迫すると予想した。

ロイター
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