最新記事

サイエンス

グーグルが注目した日本人女性科学者、猿橋勝子とは

2018年4月2日(月)11時25分
ソフィア・ロット・パーシオ

女性だからではないと書いたものの、猿橋は日本の女性科学者にとっての「ガラスの天井」を何度も突き破っている。81年には女性で初めて日本学術会議の会員に選ばれ、85年にも女性で初めて地球化学研究協会の「三宅賞」を受賞した。

猿橋は、後進の女性科学者が実力を発揮するための踏み台も用意した。58年に「日本婦人科学者の会」(現「日本女性科学者の会」)を設立。女性と男性が共に個性と能力を発揮できる環境づくりと、社会貢献を目指した。

猿橋は気象研究所に35年間勤務し、80年に退職した。同年「女性科学者に明るい未来をの会」を創設し、以後、自然科学の分野で顕著な研究業績を収めた女性科学者に毎年「猿橋賞」を授与することになる。

「立派な科学者になる能力を持つ女性は大勢いる。女性が男性と対等な立場で科学技術に貢献できる日が来ることを期待している」と、猿橋は語っていた。

[2018年4月 3日号掲載]

20210615issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

6月15日号(6月8日発売)は「世界があきれる東京五輪」特集。国民も専門家も無視する政府、日本の状況が見えないIOC。「安心・安全」とは限らない五輪を世界はこう考える


ニュース速報

ビジネス

英ボーダフォン、5G設備の調達先にサムスン電子を選

ワールド

日本側が首脳会談取り止めとの事実はない、韓国に抗議

ワールド

NATO首脳会議、中国を安保リスクと初めて位置付け

ビジネス

焦点:東芝報告書が広げる波紋、対日投資に響く恐れ 

MAGAZINE

特集:世界があきれる東京五輪

2021年6月15日号(6/ 8発売)

国民の不安の声や専門家の疑念は無視して
「安心・安全」を繰り返す日本を世界はこう見ている

人気ランキング

  • 1

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目指し、どうなったのか

  • 2

    ノーベル賞を受賞した科学者の私が、人生で後悔していること

  • 3

    将来の理数系能力を左右する「幼児期に習得させたい」5つのスキル

  • 4

    EVシフトの盲点とは? トヨタが「水素車」に固執す…

  • 5

    歴史に置き去られた世界の廃墟たち...不気味で美しき…

  • 6

    誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に

  • 7

    イギリスがデルタ株の感染再燃で正常化先送りなのに…

  • 8

    デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウン…

  • 9

    「宿題なし・定期テストなし」でも生徒が勝手に勉強す…

  • 10

    ワクチン副反応、実は若い男性で心筋炎が多発 ファ…

  • 1

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目指し、どうなったのか

  • 2

    国際交流で日本にきた中国人200人に「裏切り者」のレッテル

  • 3

    デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウンゴールで五輪に失敗した」

  • 4

    EVシフトの盲点とは? トヨタが「水素車」に固執す…

  • 5

    ビットコインを暴落させたマスクにアノニマスが「宣…

  • 6

    山口香JOC理事「今回の五輪は危険でアンフェア(不公…

  • 7

    武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得…

  • 8

    将来の理数系能力を左右する「幼児期に習得させたい…

  • 9

    ノーベル賞を受賞した科学者の私が、人生で後悔して…

  • 10

    水深6000メートル超の超深海帯で死肉をたいらげる新…

  • 1

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目指し、どうなったのか

  • 2

    脳が騙される! 白黒の映像が、目の錯覚でフルカラーに見える不思議な体験

  • 3

    脱・脱日本依存? 韓国自治体が日本の半導体材料メーカー誘致に舵を切っている

  • 4

    国際交流で日本にきた中国人200人に「裏切り者」のレ…

  • 5

    デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウン…

  • 6

    ホテルで24時間監視、食事はカップ麺の「おもてなし」…

  • 7

    東京オリンピックの前向きな中止を考えよ

  • 8

    閲覧ご注意:ネズミの波がオーストラリアの農地や町…

  • 9

    武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得…

  • 10

    捕獲のプロが巨大ニシキヘビに遭遇した意外な現場...…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月