最新記事

映画

英国の国立公園の一角をタダで手にした男の正体は? 映画『ロンドン、人生はじめます』試写会ご招待

PR

2018年3月20日(火)00時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

© 2016 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 6 LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

<ロンドンの高級住宅地にある緑豊かな国立公園ハムステッド・ヒース。この片隅に暮らしていた男が、その土地の所有権をタダで手に入れた──>

古くから文人や有名人らが多く住み、様々な文学や絵画のモチーフとしても取り上げられてきたロンドン郊外の高級住宅地ハムステッド・ヒース。その国立公園の片隅で暮らしていたホームレスの男が、開発業者から追い出されそうになったものの、裁判でその場所の所有権を認められ、時価200万ポンド(当時で約4億8000万円)もの資産を手に入れるという夢のような出来事が起きた。

この2007年に起きた実話を基にダイアン・キートンらの主演で製作されたロマンティックコメディが『ロンドン、人生はじめます』だ。

物語の主人公エミリー(ダイアン・キートン)は、夫亡きあとに発覚した浮気や借金、減っていく蓄えや上辺ばかりのご近所づきあいなどから逃避中。そんなある日、屋根裏部屋から双眼鏡で外を眺めていると、自然に囲まれた小さな家で暮らすドナルド(ブレンダン・グリーソン)を発見する。庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニック......。頑固だが温かく、余計なモノを持たずに手作りの暮らしを楽しむドナルドに、惹かれていくエミリー。ところがある事件をきっかけに、二人の恋の行方は予測不能な展開に──。

 今回、本作品のニューズウィーク日本版特別試写会を4月17日に開催、読者の方80組160名様をご招待。

資産家になっても暮らしを変えなかった男、ハリー・ハローズ

物語のモデルとなったホームレスの男、ハリー・ハローズは1936年生まれのアイルランド人。50年代にロンドンにやってきた彼はハイゲートにある公営住宅に住んでいたが、87年にそこを追い出され、ハムステッド・ヒースにある老人ホーム跡地に掘っ立て小屋を作り暮らすようになった。お隣に住むのはスティング、ジョージ・マイケル、ブルネイ国王、テリー・ギリアムといった超有名人だ。ハリーはこういったご近所の人たちから雑用を請け負っていた。

ところが2005年3月、ハリーの住む土地の所有権をもつ不動産開発業者が高級マンションを建設しようと、ハリーに立ち退きを求めた。長年暮らしていた場所を突然追い出されそうになって腹を立てたハリーは弁護士に相談。ハリーが他の誰からも土地の所有権を主張されることなく20年以上暮らしてきたことから、裁判所は彼がいる場所の土地、約800平方メートルの所有権を認めたのだ。

突然、ホームレスから資産家となったハリーだが、インタビューに答えて「この土地の金額なんてどうでもいいんです。私は自分の住むところが必要だっただけなんです」と語り、言葉通りそれまで通りのつましい暮らしを変えず、2016年88歳で亡くなるときまでハムステッド・ヒースで過ごしたという。

在りし日のハリー・ハローズ



[監督・脚本・製作]:ジョエル・ホプキンス
[出演]ダイアン・キートン(『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』)、ブレンダン・グリーソン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、ジェームズ・ノートン(『ラッシュ/プライドと友情』)、レスリー・マンヴィル(『家族の庭』)、ジェイソン・ワトキンス(『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』)ほか
[配給]シンカ/STAR CHANNEL MOVIES
【オフィシャルサイト】http://www.synca.jp/london/
2018年4月21日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか 全国ロードショー


『ロンドン、人生はじめます』試写会
日時:2018年4月17日(火)18:00開場/18:30開映(上映時間:102分)
会場::日本消防会館(ニッショーホール)東京都港区虎ノ門2-9-16

応募締切:2018年3月30日(金)12:00



submit.png





※当選の発表は試写状の発送をもって代えさせていただきます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

次期FRB議長の条件は即座の利下げ支持=トランプ大

ビジネス

食品価格上昇や円安、インフレ期待への影響を注視=日

ビジネス

グーグル、EUが独禁法調査へ AI学習のコンテンツ

ワールド

トランプ氏支持率41%に上昇、共和党員が生活費対応
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 10
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中