SHEIN、24年英売上高32%増 IPO控え利益も急増

中国発のインターネット通販「SHEIN(シーイン)」の英国事業売上高が2024年に32.3%増加し、20億5000万ポンド(27億7000万ドル)となったことが、15日の提出資料で分かった。同社ロゴが写っている資料写真(2025年 ロイター/Phil Noble)
Helen Reid
[ロンドン 15日 ロイター] - 中国発のインターネット通販「SHEIN(シーイン)」の英国事業売上高が2024年に32.3%増加し、20億5000万ポンド(27億7000万ドル)となったことが、15日の提出資料で分かった。
SHEINは世界全体の業績を公表していないが、今回の資料で米国、ドイツに次ぐ第3位の市場である英国での成長が明らかになった。
同社は香港での新規株式公開(IPO)に向けて準備しているとされる。ニューヨークやロンドンでの上場を試みたが、米英の政治家から批判が出たほか、中国当局から海外上場の承認を得られなかった。
英国事業は24年の税引き前利益が3825万ポンドと、前年の2440万ポンドから56.6%増加した。
SHEINの事業は小口貨物に対する関税免除の恩恵を受けてきた。だが、この恩恵は失われつつあり、価格上昇につながっている。
トランプ米政権は800ドル以下の小口輸入品に対する関税免除措置(デミニミス・ルール)を廃止した。欧州連合(EU)も150ユーロ以下の輸入品に対する同様の免除措置を廃止する計画で、英国でも政策見直しが検討されている。