ノボノルディスク、南アで肥満症薬「ウゴービ」を発売 競争激化

デンマーク製薬大手ノボノルディスクは14日、南アフリカで肥満症治療薬「ウゴービ」の販売を開始した。資料写真、2023年11月(2025年 ロイター/Victoria Klesty)
Nqobile Dludla Siyanda Mthethwa
[ヨハネスブルク 14日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは14日、南アフリカで肥満症治療薬「ウゴービ」の販売を開始した。アフリカ市場への進出は初めてで、米同業イーライリリーが8カ月前に発売した「マンジャロ」と競合する。
国際糖尿病連合(IDF)によると、南アはアフリカで4番目に糖尿病患者が多い。
ノボノルディスク南ア法人の責任者、サラ・ノークロス氏は「南アは成人の2人に1人が肥満ないし過体重の状態だ」とし、ウゴービは今のところ、体重管理用に承認された唯一の週1回投与のGLP─1受容体作動薬だと説明した。
ノボノルディスクは既に南アで糖尿病治療薬「オゼンピック」を販売している。イーライリリーも南ア医薬品アスペン・ファーマケアを通じて2型糖尿病薬として「マンジャロ」を販売しており、一部では減量目的で使用されている。
ノボノルディスクはウゴービを35カ国で展開している。南アでは5つの用量を販売し、価格は来週発表する。