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金融政策手法は「日銀が判断」、米長官発言に言及せず=加藤財務相

2025年08月15日(金)11時33分

 加藤勝信財務相は15日の閣議後会見で、金融政策手法については日銀が判断すべきものとの認識を改めて示した。ベセント米財務長官の利上げ発言への見解を問われ、答えた。写真は4月17日に東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Takaya Yamaguchi

[東京 15日 ロイター] - 加藤勝信財務相は15日の閣議後会見で、金融政策手法については日銀が判断すべきものとの認識を改めて示した。ベセント米財務長官の利上げ発言への見解を問われ、答えた。

金融政策を巡り、加藤財務相は「具体的手法については、これまで申し上げている通り、日銀に委ねられている」と語った。

日銀には、引き続き「政府と密接に連携をとりながら、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標の持続的、安定的な実現に向けて、適切な金融政策運営が行われることを期待している」との考えも述べた。

日本の一部経済界から早期利上げを求める声が出ていることに関しては「そうした声の背景にある物価や経済に対する認識、みなさんがどういう認識を持っておられるか、こういったことについては我々もしっかり注視していかなければならない」とした。

一方、加藤財務相は「そのうえで具体的にどう金融政策の手法をとっていくかは日銀において行われる役割」との考えを重ねて示した。ベセント長官の発言に関しては「報道は承知しているが、他国の政府、大臣の発言についてコメントは控える」と言及を避けた。

ロイター
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