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アメリカの豚肉を中国企業から守れ

食品会社の買収も、アメリカの安全保障に関わる?

2013年6月18日(火)15時56分
ジョシュ・ロギン

品質も不安 中国による米豚肉大手買収に「待った」 Rich-Joseph Facun-Reuters

 中国食肉大手の双匯国際は先週、米豚肉生産大手スミスフィールド・フーズを47億ドルで買収する計画を発表した。中国企業による米企業の買収案としては過去最大となる。

 これに異を唱えたのが、J・ランディ・フォーブス下院議員(共和党)だ。スミスフィールド・フーズの本社はフォーブスの地元バージニア州にあり、フォーブスも対中国強硬論者を自任している。

 フォーブスは、この買収がアメリカの食料安保と国家安全保障への脅威であり、双匯国際がアメリカの食品品質基準を守るかどうかは疑わしいと主張する。「外国の食料に頼るような状況になってはいけない」と、フォーブスは記者たちに語り、外国企業による米企業買収が国家安全保障を侵害するかどうかを判断する対米外国投資委員会(CFIUS)への申し立てを検討したいとした。

 CFIUSはこれまで何度か中国企業による買収案を審査しているが、食品会社の例はない。昨年にはCFIUSの提言を受けたオバマ大統領が、オレゴン州の海軍訓練所近くに小型風力発電所の建設計画を進めていた中国の三一重工に中止命令を出している。

[2013年6月18日号掲載]

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