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気候変動

地球温暖化とともに湿度も上がる?

「絶対湿度」の上昇がさらなる地球温暖化を招く危険なサイクルに要注意

2011年8月25日(木)13時53分
ブライアン・パーマー

猛暑 湿度が上がれば熱中症の危険度も増す Paul Hackett-Reuters

 蒸し暑さに覆われた米南部と中西部では先週、熱中症による死亡が相次いだ。地球上では気温だけでなく、湿度も上昇し続けているのだろうか。

 多くの気候学者も、湿度は今後数年で上昇するとみている。だが絶対湿度と相対湿度は分けて考えなければならない。絶対湿度は一定量の大気内に含まれる水蒸気の量を指すが、通常「湿度」と表現される相対湿度は、その気温における飽和水蒸気量との比較で%表示される。

 絶対湿度は地球環境にとってより重要な指標になる。水蒸気そのものが、温室効果ガスとして働くからだ。大多数の科学者は、今後地球上の相対湿度はほぼ変化しないと予想している。

 しかし近年、相対湿度は変化し、しかもここ50年でむしろ減少しているとの説を唱える科学者もいる。その一方で、地表面の絶対湿度の総量が73〜03年の間に約2.2%増加したというデータも指摘されている。

 一見、矛盾するかに見える両者の説だが、両立し得る。気温の上昇が急激で、相対湿度がゆっくりと低下するという条件の下では、絶対湿度の総量は増加している可能性がある。温暖化対策では、湿度についても正しく見極める必要がありそうだ。

[2011年7月27日号掲載]

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