最新記事

南シナ海

中国と争うフィリピンのしたたかさ

漁船への威嚇射撃や石油探査船への妨害行為など、中国の露骨な嫌がらせに小国が反撃できる理由

2011年7月7日(木)12時45分
長岡義博(本誌記者)

反中感情 パンダを掲げて抗議デモ(マニラ)  Erik de Castro-Reuters

 南シナ海・南沙諸島の領有権問題をめぐる中国とベトナムの緊張は先週、ベトナム政府特使が中国を訪れ、双方が「平和的解決を目指す」ことを確認して一段落した。だが中国がトラブルを抱え込む東南アジアの国はほかにもある。フィリピンだ。

 今年2月、フィリピン漁船が南沙諸島付近で中国海軍の艦船から威嚇射撃され、翌3月には石油探査船が中国船から妨害行為を受けた。先月中旬には中国側が周辺国を威嚇するように大型巡視船を南シナ海に派遣した。

 中国に比べれば小国にすぎないフィリピンだが、おとなしく黙ってはいない。...本文続く

──ここから先は7月6日発売の『ニューズウィーク日本版』 2011年7月13日号をご覧ください。
<デジタル版マガストアでのご購入はこちら
<デジタル版Fujisan.co.jpでのご購入はこちら
<定期購読のお申し込みはこちら
 または書店、駅売店にてお求めください

今週のカバー特集は「本当は危ない世界経済」
アメリカも日本も週代わりで景況感が入れ替わる方向感のない世界経済が本当はどれだけ危ないか、先週辛うじてデフォルト(債務不履行)を免れたかに見えるギリシャを起点に読み解きます。
■終わりにはほど遠いギリシャ危機
■ユーロを襲うギリシャ病拡大の温床
■欧州より危ない崖っぷち米財政
■マヒに陥った世界の経済政策

他にも
■ミシェル革命静かに進行中
■オランダ名物の合法大麻店を守れ!
■銃もまともに撃てない弱体ドイツ軍の実態
<最新号の目次はこちら

[2011年7月13日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラジル、今年の成長率予想を3%超に引き上げへ=財

ビジネス

世界の企業配当総額、第2四半期は過去最高更新 銀行

ビジネス

米共和党下院議長、つなぎ予算案の採決見送り

ビジネス

米ホリデー商戦、18年以降で最低の伸びに=デロイト
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 2
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 3
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    公的調査では見えてこない、子どもの不登校の本当の…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 8
    恋人、婚約者をお披露目するスターが続出! 「愛のレ…
  • 9
    プーチンが平然と「モンゴル訪問」を強行し、国際刑…
  • 10
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 3
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 7
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 8
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 9
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 10
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中