「ChatGPT」など生成AI、3億人分の仕事を奪う可能性...ゴールドマン・サックスが予測
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<現存の職業の約3分の2が影響を受ける可能性>
生成AIは世界全体で3億人分相当の仕事を置き換える可能性がある──ゴールドマン・サックスは現地時間3月26日に公表した報告書で、そう結論付けた。
生成AIは、ユーザーの要求に基づいてテキストや画像などを自動生成。対話AI「ChatGPT」の公開をきっかけに、脚光を浴びている。巨大テック企業までもが追随し、独自AIの構築に本腰を入れることとなった。
ゴールドマン・サックスのアナリストたちは、米国とヨーロッパの職業・業務のデータを精査。その結果、生成AIが想定通りの性能を発揮すれば、世界全体で3億人分相当の仕事が、自動化の脅威にさらされる可能性があるという結論に至った。
報告書によると、アメリカでは現存の職業の約3分の2が生成AIによる影響を受けると見られる。だが置き換えられる可能性があるのはあくまでも一部業務(25〜50%)。逆にAIの活用によって労働生産性が向上し、世界の年間GDPを7%引き上げる可能性もあるという。
では、どのような職業が最も影響を受けやすいのか。アメリカでは事務・管理支援職が最も影響を受けやすい職業で、業務の46%が自動化されると見込まれる。法務職、建築設計・エンジニアリング職も、それぞれ44%と37%で続いた。
ヨーロッパでも事務・管理支援職が最も影響を受けやすく、業務の45%が自動化される可能性がある。一方、多くの肉体労働を要する職業は影響を受けにくいという。