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NASA、月面有人飛行は2025年以降に スペースXとの訴訟やコロナで目標延期へ

2021年11月10日(水)17時50分
NASAが10月に打ち上げた木星の小惑星探査機「ルーシー(Lucy)」の発射のようす。

米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は9日、月面への有人飛行再開目標期限を延期し、早くても2025年になると明らかにした。REUTERS

米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は9日、月面への有人飛行再開目標期限を延期し、早くても2025年になると明らかにした。

トランプ前大統領は火星への宇宙飛行士到達に向けた一歩として、2024年までに宇宙飛行士を月面に送る「アルテミス計画」を打ち出したが、1年余りの延期となる。

長官は計画延期の主な理由として、月面着陸機製作発注を巡る宇宙企業スペースXとの法廷闘争を挙げ、記者会見で、「係争で約7カ月が失われた。これでアルテミス計画最初の人の月面着陸は2025年以降となった公算が大きい」と述べた。

このほかの理由として、これまでに議会が承認した予算が少なすぎたことや、トランプ前大統領の「2024年の月面着陸目標が実現可能か技術的に裏付けられていなかった」ことに加え、新型コロナウイルス流行にも言及した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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