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「捨てずに売る・リユース品を買う」を当たり前に...子供服の廃棄を減らす、REGATEの「ふくちゃんリユスタ」プロジェクト

2024年12月13日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
ふくちゃんリユスタ店内

ふくちゃんリユスタ店内で「たのしいリユース」を体験中の子供たち

<リユースショップやフリマイベント、啓発活動を通じて子供服の廃棄問題に挑む「ふくちゃんリユスタ」。リユース文化を広めることで環境負荷を減らし、子育て世帯の経済的負担も軽減するREGATEの取り組みが注目を集めている>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


乳幼児の成長は早い。3カ月で服のサイズが合わなくなるほどだ。もちろん成長は喜ばしいことだが、その裏にある「子供服の廃棄」という問題も無視できない。一人っ子が増えた今、子供服は「お下がり」にならず、大量に廃棄されているのである。

環境省によれば、服1着の原材料調達・製造過程で排出されるCO2の量は約25.5キロ。大量の子供服を焼却すれば、環境負荷はさらに増大する。また、育児必需品を揃えるのに総額数十万円がかかると言われ、子供服の頻繁な買い換えは家計面でも負担になっている。

こうした背景の下、「ベビー・キッズ用品のリユース文化」を広めていこうと取り組んでいるのが株式会社REGATEだ。

幼少期から触れることでリユースを「当たり前」に

REGATEはレクストホールディングスグループの一員であり、着物・食器・切手・ブランドバッグ・ジュエリーといった中古品の買取および販売事業「福ちゃん」を展開してきた。そんな同社が2022年9月にスタートさせたのが、子育てファミリーや子供たちに「捨てずに売る・リユース品を買う(つなぐ)」という価値観を広めることで、持続可能な社会の実現を目指すプロジェクト「ふくちゃんリユスタ」だ。

「古さ」や「汚さ」を感じさせず、リユースの「楽しさ」を知ってもらうことが、ふくちゃんリユスタのコンセプトだ。子供用品をリユース販売する店舗のみならず、子供主体のフリーマーケットイベントや、オリジナルキャラクターによる啓発活動を展開することによって、幼少期からリユースの楽しさを経験できるようにしている。

2024年のゴールデンティークには、TBS系SDGsイベント「地球を笑顔にする広場」で、こどもフリマフェスタを開催。135家族が出店し、2500人の来場者が訪れた。2025年には大阪・関西万博での開催も予定している。

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