最新記事
SDGsパートナー

「捨てずに売る・リユース品を買う」を当たり前に...子供服の廃棄を減らす、REGATEの「ふくちゃんリユスタ」プロジェクト

2024年12月13日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

newsweekjp20241211092222-8751674c978e283d74900917d9dea041e8bb133b.png

こどもフリマフェスタの様子

リユースへの抵抗感を払拭してもらうために

一号店(大阪府豊中市)がオープンしたのはコロナ禍の真っただ中だったこともあり、リユース品を手に取ってもらうのは決して容易ではなかった。

店舗で徹底したのは「清潔さ」と「快適さ」だ。商品は天然由来の洗剤でクリーニング。店内にはベビーカーで買い物しやすいよう広い通路を確保し、ベビーカーのまま利用できるトイレや、授乳・おむつ替えスペースも設置している。広々としたキッズスペースもある。さらに、子育て経験のあるスタッフを多く配置することによって、不安や悩みを相談できる環境を用意。こうした数々の取り組みによって小さい子を持つ親の支持を獲得し、東京や名古屋にも店舗を展開するに至った。

newsweekjp20241212030954-f90d08664fa74a86b1d0477f609418d9a508a127.jpg

ふくちゃんリユスタ店内。広い通路が確保され、ベビーカーを押しながらでもストレスなく回ることができる

プロジェクトを統括するストアバイヤー部の藤本康暉氏は、リユースを軸とする活動の広がりについて次のように語る。

「これまでに子育て負担軽減のために『洋服の手ぶら登園』を掲げている保育園へ洋服を寄贈し、保育園側の負担軽減へ寄与してきました。また、災害時に子供服を提供するための行政との連携も進めています。今後は店舗を出店している市町村を中心に同様な連携を拡大していく計画です」

ふくちゃんリユスタが直近1年間(2023年9月〜2024年8月)の買取と販売のリユースサイクルにより削減できたCO2排出量は約1076.7トンにも上る。リユースによって子供服の廃棄を減らし、製造時の資源浪費やCO2排出を抑制しているほか、地域連携を通じて環境・社会・経済の調和に貢献している。まさに、SDGs目標12「つかう責任 つくる責任」を具現化した取り組みだ。リユースによる持続可能な未来を築くモデルケースとして、今後さらに注目を集めていくだろう。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=続伸、ハイテク株高が消費関連の下落を

ビジネス

NY外為市場=円安急進、日銀が追加利上げ明確に示さ

ワールド

ベネズエラ情勢巡る「ロシアとの緊張高まり懸念せず」

ビジネス

米11月中古住宅販売、0.5%増の413万戸 高金
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中