「目を見開く」人は何を考えてる?...シャーロック・ホームズも駆使する「ボディランゲージ解読術」
腕を組むのは防御。バッグなどを体の前に持ち、相手とのあいだに壁を作るのも同じ。話しながら鼻に触れたり、引っかいたりしていたら、嘘をついている可能性がある。耳に触れるのは、決断力のなさを示す。髪をいじるのは、相手を誘っているか、逆に腹を立てているサイン。
握手ひとつでも多くのことがわかる。両手を使った握手は、相手に信頼されたい気持ちが強い。手のひらを上に向けて差し出すと服従のサイン、下向きにすると、相手より優位に立ちたいというメッセージになる。
座っているときの脚の向き、爪先は関心のある相手に向けられ、興味がないか好ましいと思わない相手のほうには向けられない。
相手のボディランゲージのミラーリング(模倣)は共感、バラバラな動きはその逆を示す。ただし、意識的にミラーリングを行うと、ばかにしていると受け止められるかもしれない。
相手の動作に目を向けているあいだ、向こうも同じようにサインを読み取っているはずだ。ボディランゲージは対話だということを忘れないでほしい。
※第1回はこちら:名探偵シャーロック・ホームズの強み「水平思考」とは何か?...7つの難問でわかる「凡人と天才」の差
著者
ダニエル・スミス(Daniel Smith)
ノンフィクションの作家、編集者、リサーチャーとして活躍。おもな著書に『Sherlock Holmes: An Elementary Guide』『Forgotten Firsts: A Compendium of Lost Pioneers』『Trend-Setters and Innovations』、クイズ本『Think You Know It All?』など。図書館にこもっている以外は、妻のロージーとさまざまな魚たちとともにイースト・ロンドン在住。
翻訳者
清水由貴子
英語翻訳者。上智大学外国語学部卒。おもな訳書に『How to BePerfect 完璧な人間になる方法?』(小社刊)、『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯』(柏書房)、『トリュフの真相 世界で最も高価なキノコ物語』(パンローリング)、『ニール・ヤング 回想』(河出書房新社)などがある。
『あらゆる問題を解決できる シャーロック・ホームズの思考法』
ダニエル・スミス[著]
清水由貴子[訳]
かんき出版[刊]
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