最新記事
散歩

1日3000歩でも認知症リスクが変わる?「ほどほどの散歩」がアルツハイマー進行を最大7年遅らせる

Daily Steps Can Slow Dementia

2025年12月11日(木)15時04分
ハンナ・ミリントン (ヘルス担当)
1日3000歩でも認知症リスクが変わる?「ほどほどの散歩」がアルツハイマー進行を最大7年遅らせる

適度のウォーキングによってアルツハイマー病の進行を遅らせられるかも FACEBORN/SHUTTERSTOCK

<1日1万歩は難しいけれど、その半分なら...そう思う人に朗報だ。無理のないペースで歩く習慣を持つだけで、アルツハイマー病の進行を数年単位で遅らせられる可能性があるという>

1日1万歩はきついけれど、その半分くらいなら私にも......と思っているあなたに朗報。無理せず適度に歩くことを習慣にすれば、アルツハイマー病の進行を何年か遅らせられる可能性があるという。

米ハーバード大学系列のマサチューセッツ総合病院の研究チームが学術誌ネイチャー・メディシンに11月3日付で発表した論文によれば、アルツハイマー病への関与が疑われるアミロイドβ(タンパク質の一種)の蓄積が始まっている高齢者でも、適度な散歩をしている人は、そうでない人に比べて認知機能の低下ペースが遅いという。


今回の研究では、まだ認知機能障害の出ていない数百人の高齢者を最長14年にわたり追跡調査した。すると、毎日3000~5000歩ほど歩いている人は、そうでない人に比べて認知機能低下の進行が平均3年ほど遅く、1日5000~7500歩の人では7年ほど遅かった。

一方、あまり動かない人では、認知機能の低下を招くタンパク質タウの蓄積が著しく進み、認知機能や生活の質の低下も顕著だった。

「まず言えるのは、アミロイドβ蓄積量の差異では認知力低下との関連を説明できないということだ」と、論文の筆頭著者のワイイン・ウェンディ・ヤウ医師は言う。

「ただしアミロイドβ蓄積量が同じであれば、歩数が多い人ほど悪玉タウの蓄積が遅くなり、従って認知機能の低下ペースも遅くなる」

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、グリーンランド領有意欲変わらず デンマークと協

ワールド

米、ベネズエラ産原油の初回売却を実施 売却益5億ド

ビジネス

NY外為市場=円反発、当局のけん制発言で下げ止まり

ビジネス

米経済活動、8地区で拡大 物価上昇は緩やか=地区連
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 8
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中