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「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物

2025年8月13日(水)11時13分
森谷敏夫(京都大学名誉教授)*PRESIDENT Onlineからの転載

スマホを見ながらでは、満腹感が得られない

動画を夢中で見ていたら、気がついたときにはそばにあったポテトチップスの袋が空になっていた。

そんな経験はありませんか。動画を見ながら、スマホをやりながら......というように、ほかのことをやりながら食べる「ながら食い」。ながら食いは太りますし、自律神経に働きかけることができない食べ方です。


スマホやテレビなど、意識が食べること以外にいっていれば、脳の満腹中枢の機能はストップします。

そのため、いつまでたっても満腹感が得られず、気がついたら、ポテトチップスを1袋すべて食べつくしていたということになるのです。これでは、太らないほうが不思議です。

食事をするときにはテレビを消して、スマホはテーブルから遠ざけましょう。

そして、口に食べものを運ぶときには、意識を「食べること」にもっていき、ひと口、ひと口味わいながら、ゆっくりと時間をかけて食べるのです。

意識して食べれば、脳は食に対する機能を働かせることもできますし、時間をかけて食べることで、血糖値が上がり、満腹感が徐々に訪れることでしょう。

自律神経を強くできる5つの食べもの

早食いやながら食いをやめ、よく噛んで、ゆっくりと食べることを身につけるとともに、食事の中で自律神経を鍛える方法があります。

それは、自律神経を強くする食べものと飲みものを、積極的にとることです。自律神経を強くできる5つの食べものをご紹介します。

1.カレー

カレーを食べると、汗が出ます。カプサイシンという辛み成分が交感神経をガンガン刺激して活性化させ、体温を上げて熱を発散させるためです。私など自律神経が強すぎるので、カレーを食べたら冬でも汗が吹き出します。

それもそのはず、カレーを食べると、40~50キロカロリーもの余分なエネルギーが熱として発散されるのです。この数字ひとつとっても、カレーがいかに交感神経を活性化させるかわかるでしょう。

自律神経が低下している人には、「1日おきにカレーを食べなさい」といいたいほど。1日おきが無理でも、週に最低でも2回は食べたいものです。

カレーにはいくつもの種類のスパイスが使われています。それらのスパイスが舌の知覚をピリッと刺激して、知覚神経を興奮させるのです。そして、その興奮が脳に伝わり、交感神経が活性化されます。つまり、カプサイシンだけでなく、カレーに含まれる各種スパイスも交感神経の活性化に一役買うことになるのです。

スパイスたっぷりの高級店のカレーを食べる必要はありません。市販のカレールーでつくったおうちのカレーでOKですが、カレーはカロリーが高くなりがちなので、肉ではなく、野菜やシーフードをメインの具にするとよいでしょう。

また、材料を炒める場合にはフッ素樹脂加工のフライパンを使って、油を使わないか、使ってもごく少量にするなどカロリーを抑える工夫をしてください。

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