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40歳を過ぎても太りにくい人には理由がある──コーヒーで変わる体質、「ベージュ脂肪細胞」の正体とは

2025年7月22日(火)13時01分
池谷敏郎(池谷医院院長、医学博士)*PRESIDENT Onlineからの転載

「じっとしていても脂肪が燃える体」になる

内臓まわりの脂肪細胞に中性脂肪がたまると、炎症物質が出て全身の炎症を進めたり、血栓ができやすくなったり、血圧が上がりやすくなったり、インスリンの働きを抑える物質が増えて血糖値が上がりやすくなったり、がん化を促す物質が分泌されたり――と、とにかくいいことはありません。

内臓脂肪を減らすことは、血管と全身を守ること。もちろん食べすぎないこと、体を動かすことも大事ですが、白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変えることができれば、じっとしていても脂肪が燃える体になります。ベージュ化のスイッチをうまく取り入れましょう。

 


先ほど、緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸など、ポリフェノールの話が出てきましたが、ポリフェノールといえばチョコレートも有名です。

チョコレートの原材料のカカオ豆に含まれるポリフェノール・カカオポリフェノールには、血管の炎症を抑える、血管をしなやかに開くといった効果があります。でも、チョコレートの場合、砂糖も多いですよね。いくら健康にいい成分が入っていても、食べすぎたらダメ。実際、「チョコレートにはポリフェノールが入っているから」と言い訳をしながら、食べすぎて糖尿病を悪化させた人もいました。

果物もスポドリも摂りすぎはNG

こうした「よかれと思って」パターンは、いろいろあります。「夏は脱水になりやすいから水分補給が大事」とスポーツドリンクを飲みすぎて糖尿病になった人、「スイカは利尿作用があるから」と食べすぎて、これまた糖尿病になった人......など。

スポーツドリンクをはじめとした清涼飲料水は、飲みやすいように糖分をたっぷり加えているものが多いので、選ぶときには成分表のチェックが必須です。果物も、ビタミンやポリフェノールなどのいい面もある一方、多くの果物にはブドウ糖と果糖が半分ずつ含まれているので、やっぱり食べすぎると悪い影響のほうが出てきます。

どんなにいい成分が入っていても、甘いもの、糖質の多いものには注意が必要。食べすぎはNGです。

私は、甘いものは、午後の外来診療が始まる前の午後2時すぎに、ブラックコーヒーと一緒に少量を食べています。理想をいえば、甘いものは遠ざけたほうがいいのですが、もともと甘党なのです。

具体的には、チョコレートであれば、2かけらほど(6g程度)。今日はシュガーレスのラスクを2枚ほどブラックコーヒーと一緒につまみました。少量であれば、種類は問いません。

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