最新記事
運動

「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語る「効果」と「危険性」

Experts Warn Against Hugely Popular Yoga Trend

2025年5月31日(土)08時00分
ルーシー・ノタラントニオ

腎機能と横紋筋融解症

大量の発汗は、慢性腎疾患や腎結石の既往歴がある人にとってリスクとなる。運動中の水分不足は脱水を招き、腎結石の形成を促進するだけでなく、腎機能全体に悪影響を及ぼしてしまう。

また、横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)とは、筋組織が破壊され、筋繊維の内容物が血液中に流れ込む状態を指す。ホットヨガは腎機能障害を引き起こす、この横紋筋融解症を誘発する一因になり得るとセタレ医師は述べる。


 

予防のためには、十分な水分補給、無理のない運動、徐々に環境に慣れることが重要とされる。

「ホットヨガを始めるなら、室温が華氏84度(約29℃)程度のスタジオを選ぶのが無難」とアドバイスするのは、認定ヨガインストラクターのアヌーシュカ・シェン氏だ。

また、通気性の高いウェアを着用し、汗を効率よく蒸発させること。そして、何よりも気分が悪くなったら無理せず中断することを勧める。

ニューズウィーク日本版 AIの6原則
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月22日号(7月15日発売)は「AIの6原則」特集。加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」/仕事・学習で最適化する6つのルールとは


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

石破首相、続投を表明 対米関税交渉など「責任果たす

ワールド

イラン、イスラエル攻撃で破損した防空網復旧=報道

ビジネス

米財務長官、FRB議長解任反対理由をトランプ氏に説

ビジネス

中国レアアース磁石、6月対米輸出が急回復 前月比7
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞の遺伝子に火を点ける「プルアップ」とは何か?
  • 2
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 3
    日本では「戦争が終わって80年」...来日して35年目のイラン人が、いま噛み締める「平和の意味」
  • 4
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    約558億円で「過去の自分」を取り戻す...テイラー・…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    小さなニキビだと油断していたら...目をふさぐほど巨…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイン…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 7
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 8
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中