ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習い事、遅かった「からこそ」の優位とは?

憧れのピアノを習いはじめた結果(画像はイメージです):jswerd_pixabay
<数多の修羅場を潜り抜けてきたライターの感受性と観察力で綴られる、学ぶことの尊さと音楽への愛>
暴力団取材の第一人者で、ベストセラー『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う」』(小学館)などの硬派なルポで知られる鈴木智彦氏は、50歳を過ぎてからピアノを習い始めた。映画館でミュージカル作品を鑑賞中に流れたABBAの「ダンシング・クイーン」になぜか涙が止まらなくなったことがきっかけだった。
鈴木氏がピアノ教室の門を叩き、発表会で憧れの曲を弾くまでの顛末を綴った『ヤクザときどきピアノ』(CEメディアハウス)は、中高年のあいだで静かな感動を呼び、現在6刷。人生経験を積んだ人間の熱い挑戦に共感が生まれ、本書をきっかけに新しい何かをはじめたという感想が後を絶たない。
行動変容を促すのが自己啓発書ならば、『ヤクザときどきピアノ』は自己啓発書より効く最強のエッセイだ。
神よ、我にピアノを弾かせたまえ
ずっとピアノを弾きたかった。教会の日曜学校で賛美歌の伴奏をするシスターが羨ましかった。弾かせて欲しいと懇願したのは、白鍵(はっけん)が神の、黒鍵(こっけん)が悪魔の歌を弾くための音階と思ったからだ。
礼拝堂に忍び込むと、壁際の十字架下に置かれたアップライト・ピアノの黒い鍵盤蓋は施錠されていた。その夜、体中に発疹(はっしん)が出て高熱を出し、救急車で運ばれた。診断は猩紅熱(しょうこうねつ)で、当時は法定伝染病だったため、そのまま約二週間の隔離・入院となった。
小学校の授業ではピアニカを習い、学芸会で『ハンガリア舞曲第五番』を演奏した。同じ鍵盤楽器なのに、ピアノを習っている女子児童が特権階級扱いで妬ましかった。
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