最新記事
健康

もう満腹のはずなのに...甘いものが入る「別腹」の正体が判明【最新研究】

'Dessert Stomach' Is Real And It Lives in Your Brain

2025年2月20日(木)14時20分
イアン・ランドル(科学担当)
スイーツだけは別腹の謎を解明! 満腹でも食べたくなるのはなぜ? Takuya Nagaoka-Unsplash

スイーツだけは別腹の謎を解明! 満腹でも食べたくなるのはなぜ? Takuya Nagaoka-Unsplash

<もう食べられないはずなのにデザートなら入る...その理由を解き明かす最新研究が発表された>

「もう1口も食べられない」と思うほど満腹だったはずなのに、しっとりして美味しそうな三段重ねのチョコレート・ガナッシュ・ケーキであれば、1、2切れはお腹に入ってしまう──そんな体験をしたことがあるだろうか? これは、「甘いものは別腹(dessert stomach)」と呼ばれるパラドックスだ。

ドイツのケルンにあるマックス・プランク代謝研究所から発表された新たな研究結果から、この「甘いものは別腹」現象は実在し、しかも、脳内にこれを引き起こすメカニズムがあることがわかった。

「進化の視点から見れば、これは理にかなっている。糖は、エネルギーを素早く供給してくれるが、自然界では簡単には手に入らないからだ」と、この論文の著者で神経生物学者のヘニング・フェンスラウは、声明で述べている。

「脳は、入手可能であればいつでも、糖の摂取を支配するようにプログラムされている」という。

キャリア
AI時代の転職こそ「人」の力を──テクノロジーと専門性を備えたLHHのコンサルティング
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強

ビジネス

S&P、フランスを「Aプラス」に格下げ 財政再建遅

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過去最高水準に
  • 4
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 9
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中