最新記事
食事法

肌を若く保つコツはありますか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法

YOUR QUESTIONS ANSWERED

2024年12月3日(火)17時35分
ニューズウィーク日本版編集部

和田秀樹医師の回答

70代ともなると確かに肌のハリやツヤが衰え、しわが気になる人も多いと思います。

若い頃とのいちばんの違いは、若い頃は痩せていると美しいと思われがちですが(私はそうは思いませんが)、年を取ると痩せているほうがしわが目立ち、老けて見えることが多いのです。

統計上もBMIが25~30というWHOの定義では過体重(前肥満)、日本肥満学会では肥満と分類される人がいちばん長生きだとされています。


肌を若く保つには十分なコラーゲンが必要とされていますが、これもタンパク質の一種なので、タンパク質を十分に取らないと生成が減ってしまいます。

ということで、肌を若く保つためには十分な栄養とタンパク質が必須なのですが、実は、脂肪も重要です。脂肪細胞が十分にある人は肌にハリがあり、それがほとんどない人はシワシワになってしまいます。

脂肪というのは、むしろ多めにカロリーを取っていると身体の中で多く作られ蓄えられるので、太めの人のしわが目立たず、肌にハリがあるのもそういう理由もあるのです。

あと、コレステロールも嫌われがちですが、細胞膜の材料なので、肌の若さにつながります。若い頃の発想を捨てて、十分な栄養を取ることがとにかく大切です。

──和田秀樹(精神科医)


newsweekjp20241129015922-250e3beabab143f97a240915fb32226748069f2e.jpg和田秀樹
HIDEKI WADA
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)非常勤講師、立命館大学生命科学部特任教授。主な著書に『80歳の壁』『「70歳の壁」を乗り越える老けない食べ方』などがある。

ニューズウィーク日本版 2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月7日号(9月30日発売)は「2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡」特集。投手復帰のシーズンも地区Vでプレーオフへ。アメリカが見た二刀流の復活劇

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トルコ航空、米ボーイング機225機の購入契約

ワールド

ポーランド領空侵犯、ロシアの対西側圧力計画の一環=

ビジネス

再送-来月から米輸出に追加関税、中国家具産業からは

ワールド

米ミシガン州の教会で銃撃・放火、4人死亡 容疑者は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒りの動画」投稿も...「わがまま」と批判の声
  • 2
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 3
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から思わぬものが出てきた...患者には心当たりが
  • 4
    「逃げて」「吐き気が...」 キッチンで「不気味すぎ…
  • 5
    シャーロット王女の「視線」に宿るダイアナ妃の記憶.…
  • 6
    マシンもジムも不要だった...鉄格子の中で甦った、失…
  • 7
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 10
    国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内を…
  • 1
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 2
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 6
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 7
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 8
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中