最新記事
株の基礎知識

新NISAスタート! 運用成績が良い「日本株」投資信託5選...今後の人気はアクティブ投信へ?

2024年2月14日(水)07時25分
佐々木達也 ※かぶまどより転載
NISA

Mameraman-shutterstock

<ファンド選びの3つの軸とは? 過去1年で最も「運用上手」だった日本株ファンド、最も投資家に支持された日本株ファンドは?>

2024年に入り、新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。

「つみたて投資枠」の活用のほか、これを機に株式投資を始めた初心者の方を中心に、投資信託の人気が高まっています。そこで、主に日本株に投資するタイプの投資信託について、運用成績の良いファンドを見つける方法をご紹介します。

投資信託のメリット

投資信託は、個別株を購入する場合と違って、複数の銘柄や資産がパッケージになっています。そのため、1つの投資信託を購入するだけで分散投資になり、個別株投資よりもリスクを低減することができる、というのが投資信託による投資の大きなメリットです。

また、株の専門家であるファンドマネージャーに運用を「お任せ」できるのも、特に初心者の方には負担が減るので取り組みやすいでしょう。さらに、1万円など少額からでも始めることができる点も、投資信託のメリットです。

良い投資信託はどうやって判断する?

国内の株式に投資する投資信託(株式投信・株式ファンド)は現在6000本近くにものぼり、はっきり言って、玉石混交の状態です。

だからと言って、「なんとなく良さそう」とか「人気らしいから」「おすすめされたから」といった理由だけで選ぶのも、大切な資金を投じるには不安があるのではないでしょうか。こうした理由で選ぶとしても、最終的に「買う!」という判断は自身で下すべきです。

では、投資家は、何を基準にファンドを選べば良いでしょうか?

●テーマや投資戦略が自分の考えと近いファンド
●ベンチマーク(指標)と比べてプラスが大きいファンド
●純資産総額が増えているファンド

ひとつの考え方として、テーマや投資戦略が自分の考えと近いファンドを選ぶ方法があります。また、純資産総額が増えている=資金が流入しているファンドも、多くの投資家から評価されているということになりますので、選ぶ際の目安になるでしょう。

(参考記事)新NISAは魅力マシマシ 資産形成に大きな差が出る銘柄選びのヒント

運用上手を見抜く「シャープレシオ」

株式投信を購入する場合は、なるべく「運用上手なファンド」を選びたいところです。それを見抜くひとつの方法として、リスクに応じたリターンが得られているかどうかを判断する指標である「シャープレシオ」があります。

シャープレシオは、リスクあたりの超過リターンがどれだけあったかを示す指標です。超過リターンとは、国債などの無リスクの資産に対して得られた超過収益のことです。シャープレシオは、数値が大きくなればなるほど、より効率的に収益を稼いでいることによります。

たとえば、2つの投資信託のリターンが10%だった場合、一方のファンドは20%、もう一方は10%のリスクを取っていたとすると、シャープレシオが高いのは後者のファンドです。10%のリスクしか取っていないのに10%のリターンを得ており、こちらのほうがより「運用上手」ということがわかります。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

テスラ第3四半期納車が過去最高、米の税控除終了で先

ビジネス

ホンダ、ブラジルの二輪車工場に440億円投資 需要

ビジネス

マクロスコープ:生活賃金の導入、日本企業に広がる 

ワールド

米政権が「麻薬船」攻撃で議会に正当性主張、専門家は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 3
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 10
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中