人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』は、作者J.K.ローリングの「偏見」に満ちている
Pulling Harry Potter's Legacy | Opinion
ハーマイオニーが救おうとする屋敷しもべ妖精たちは、ジャー・ジャー・ビンクスを思わせるような文法で話し、言語学習サイト「babbel.com」の記事では「クレオール言語(※)を思い出させる」と指摘されている。
(※)[編集部注:異なる言語圏の間での交易のなかで、商人たちによって自然と作り上げられる言語(ピジン言語)が、子供たちの世代で母語として話されるようになった言語]
また、太っていることが「悪」として表現され(ダーズリー家が典型的な例で、マージおばさんは大柄で筋肉質、口ひげがあると描写される)、そうしたコード化も問題視されてきた。
さらに、ダンブルドアを同性愛者だと事実上公表したのは2007年10月、シリーズ完結後だったため、形ばかりの宣言だと懐疑的な声も多かった(『ハリー・ポッターと死の秘宝』は同年7月に発売されている)。
サンフランシスコの書店「ブックスミス」は最近、ローリングが「J.K.ローリング女性基金」を設立しようとしていると公言したことを受け、ハリー・ポッターシリーズの取り扱いをやめる決断をした。
この基金は「単一性空間やサービスに関する不合理な包括ポリシーへの遵守を強制された人々」や、「自らの信念を表明したことで生計を失ったり審問にかけられたりしている人々」に法的支援を提供するという。





