彼はどうやって、絶大な人気を誇る「殺人鬼」になったか...「デクスター」が殺しの技術を習得するまで
Becoming a Killing Machine
──なぜデクスターの原点を描く「オリジンストーリー」が必要だった?
オリジナル版『デクスター』のシーズン1は、既にそこに語るべき物語があると感じさせる。全ての作品にオリジンストーリーや前日譚、続編が必要だとは思わないが、視聴者は『デクスター』第1話で、殺しの技術を見事に習得した主人公に出会う。彼がどうやってここまできたのか、自然と疑問が生まれるんだ。
──デクスターを演じてみて、分かったことは?
今回のシーズン1はある意味、パイロット版のような感じがする。物語の土台づくりに使う時間が非常に多い。私たちがとてもよく知っている完璧なマシンのようなキャラクターが、あらゆる障害につまずいている。彼はまだ、物事を解決するスキルを身に付けていない。
──この設定がシーズン2への布石になっている?
オリジナルでは小さな出来事がいくつか起きて、それが伏線となり、やがて見事につながり始める。
それが、このシリーズの面白い部分だと思う。今シーズンは最初の種をまいただけという感じで、これからもっともっと面白くなりそうだ。