最新記事
K-POP

中国ネット民、BLACKPINKに「中国ファンに感謝しろ」と噛みつく マカオコンサートめぐり嫌韓で炎上再び

2023年6月2日(金)19時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

彼らはまた、BLACKPINKのコンサートを訪れた中国の芸能人たちを「ブラックリスト」と呼ぶリストに追加し、彼らが出演した作品に対するボイコット運動まで予告したという。

事態収集に乗り出したが......

中国のネットユーザーたちの集中砲火が続くと、BLACKPINK側は、問題の発端となった「マカニーズ」という単語を地名の「マカオ」に修正した。

ところが、中国の官営メディアまでネット民に加勢し、炎上に油を注ぎだした。環球時報英語版グローバルタイムズは5月31日の夜「BLACKPINKの謝罪にもネットユーザーたちの非難が収まっていない」と報道。また、そのなかで「意図的に中国人という言葉を使わなかった」として、BLACKPINK側への確認すらせずに中国ネット民の主張をそのまま引用報道した。

こうした一連の動きについて韓国メディアは、G7首脳会議、台湾問題などで韓国と中国との外交関係が悪化したのに伴い、嫌韓ムードが再燃し、ネットユーザーまでも影響を受けているのではないかと分析している。

事実、新型コロナウイルスによる渡航制限が解除されたのに伴って、中国での活動を再開しようとしたK-POPアーティストたちのスケジュールが突然キャンセルされる事例が続いている。ジョン・ヨンファ(CNBLUE)は中国のバラエティ番組へ出演するため北京まで行ったものの、出演が取り消された。また女性歌手のヒョナは6月18日、中国武漢で開催される予定の音楽フェスティバルにスペシャルゲストとして出演することが予定されていたが、突然白紙化されたという。

心労でジス倒れる!?

今回の騒動による心労がたたったのかどうかは不明だが、メンバーのジスが新型コロナウイルスに感染、6月3、4日に大阪で行われる日本ツアー京セラドーム公演はジスを除いた3人で行われることとなった。所属事務所のYGエンターテインメントは1日に「ジスは5月30日に軽い風邪の症状があり、自己検査で陰性であることを確認したが、本日、最終的に感染の診断を受けた」と発表している。

3月にBLACKPINKのメンバーとしては最後のソロデビューを果たしたジス。今回のようなトラブルに悩まされることなく、1日も早く元気になってまたワールドツアーに戻ってきたほしいとファンは願っている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中