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新型コロナ時代に殴り込み、短編動画サブスク「クイビ」って何だ!?

Selling Entertainment in Quick Bites

2020年4月17日(金)16時30分
ポール・ボンド

クイビには10分の短編映画のほか、コメディーやリアリティー番組、ゲームショーにニュースもある。また、視聴者を集めるためにショービジネスのスターを活用している。例えば、番組出演者には俳優のリアム・ヘムズワースや映画監督のギレルモ・デル・トロ、R&B歌手でリアリティー・ダンスショーも手掛けるアッシャーなどの有名どころが名を連ねる。

一風変わったコンテンツには、読心術者がゲストの著名人の心を読む『リオールのゴーン・メンタル』や、法医学の専門家と信仰療法士(ヒーラー)、インテリアデザイナーが悲劇の起きた家を改装する『マーダー・ハウス・フリップ』という番組もある。

テクノロジー系の調査会社ライトシェードパートナーズのアナリスト、リチャード・グリーンフィールドは「利用者は年末までに800万人に達する」と予測する。また、ウォルマートやペプシコ、ゼネラル・ミルズ、P&Gなど巨大企業がスポンサーに名乗り出ており、「宣伝費も莫大になるだろう」。

新型コロナウイルスによる緊急事態の最中、クイビは船出する。現在、大手スタジオは軒並み制作を中断しているが、視聴者が他社の番組に飽きてきた頃にクイビが新コンテンツで攻勢をかければ勝算はあると、一部のアナリストはみている。

一度は挫折を味わった短編動画のサブスク。今度こそ、旋風を巻き起こす?

<本誌2020年4月14日号掲載>

【参考記事】サブスク化できないものはあるのか? 多方面に広がる定額使い放題の波、既存企業はどうすべきか
【参考記事】新型コロナウイルスとの戦いは長期化か AVからNetflixまで引きこもり生活サポートに動くエンタメ界

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2020年4月21日号(4月14日発売)は「日本人が知らない 休み方・休ませ方」特集。働き方改革は失敗だった? コロナ禍の在宅勤務が突き付ける課題。なぜ日本は休めない病なのか――。ほか「欧州封鎖解除は時期尚早」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

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