最新記事

映画

報道の世界で起きた驚愕の不祥事とは──『スキャンダル』試写会60組120名ご招待

2020年1月21日(火)00時00分

© Lions Gate Entertainment Inc.

<MeTooという言葉が話題になる1年前、全米No.1の人気を誇るニュース放送局FOXニュースで、ベテラン女性キャスターがオーナーによる性暴力を告発する事件が起きた──>

トランプが大統領選でメディアの注目を集めていた2016年、全米No.1の人気を誇るFOXニュースでは、3人の女性による「戦い」が動き始めていた。

人気・実力ともトップの女性キャスター、メーガン・ケリーは、選挙戦のときからトランプの女性蔑視発言を問題視していたが、トランプは次第にメーガンに個人攻撃の罵詈雑言をツイートするようになる。一方、2年前に看板キャスターの座から降格されたベテランのグレッチェン・カールソンは、自身が冷遇された理由がようやく分かりつつあった。オーナーでCEOのロジャー・エイルズから迫られた性的関係を拒否したのだ。そして彼女の下で働いていた若く野心にあふれたケイラ・ポスピルも、エイルズに自らをアピールする機会を得るが、彼の返事は「服を持ち上げ、脚を見せろ」だった。

2016年7月6日、カールソンはエイルズをセクハラで告発した。権力をかさに性暴力を受けたほかの女性たちが後に続くと確信していたからだ。だが、怒り狂ったメディア王エイルズの前にFOXニュース社内には意味深な沈黙が流れて──。

事件後も性暴力の啓発を続けるグレッチェン・カールソンだが......

告発したカールソンは最終的にFOXと和解し、2000万ドル(約22億円)以上にのぼる和解金を受け取ったといわれるが、和解の条件として事件について一切語らないという条件が付けられたため、報道の世界の裏側で何が起きていたのか真相をカールソン自身が語ることはなくなった。

その後、カールソンの元には何千もの女性たちからセクハラについての体験が寄せられ、彼女はセクハラ撲滅のための活動を行うことを決意。「ジェンダーに基づく暴力、差別、および嫌がらせ」に苦しむ人びとを支援するグレッチェン・カールソン・リーダーシップ・イニシアティブを設立するなど、性差別、性暴力の根絶のための様ざまな活動に取り組んでいる。

【関連記事】セクハラ訴訟を起こしたキャスターが指南する撲滅法

カールソン自身は、FOXニュースでのセクハラについてその後語ることはなかったが、この事件を葬ってはいけないと考えた映画脚本家がいた。実話を元にリーマンショックの裏側を描いてヒットした『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフだ。

彼が関係者に綿密な取材と調査を行って出来上がった脚本は、近年はプロデューサーとしても活躍するオスカー女優シャーリーズ・セロンの元に届けられ、「とてもパワフルで見事な脚本」と惚れ込んだ彼女は、存命中の著名人を演じるという難題を自らに課すことを決意。トランプ政権とメディアの関係、報道の世界の裏側で起きるパワハラやセクハラなど、今まさに問題になっているトピックが見事に映画化されることとなった。ちなみに、映画化された『スキャンダル』についても、カールソン自身はコメントはしていないという。

今回、アカデミー賞の主演女優賞(シャーリーズ・セロン)、助演女優賞(マーゴット・ロビー)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞(カズ・ヒロ(辻一弘))にノミネートされた話題の映画『スキャンダル』のニューズウィーク日本版特別試写会を2月12日に開催、読者の方60組120名様をご招待します。


『スキャンダル』予告編


[監督]ジェイ・ローチ(『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』)
[脚本]チャールズ・ランドルフ(『マネー・ショート 華麗なる大逆転』)
[出演]シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、ジョン・リスゴー、アリソン・ジャネイ、コニー・ブリットンほか
[配給]ギャガ
[公開]2月21日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー


ニューズウィーク日本版2020試写会『スキャンダル』

日時:2月12日(水)18:00開場/18:30開映
会場:よみうりホール 東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階

締切:2020年2月3日(月)12:00(正午)
発表:抽選で当選者を決定。発表は当選者への招待状の 発送をもって代えさせていただきます。
※住所等の個人情報は、招待状を発送する目的に限り利用します。
※会場までの交通費は、当選者のご負担となります。
※ご応募に当たっては会員登録が必要です。
お問い合せ/CCCメディアハウス マーケティング部 TEL.03-5436-5730


submit.png


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

円続伸し152円台後半、ドルは弱い指標が重し

ワールド

ウクライナ大統領、選挙計画を2月24日に発表へ=英

ワールド

香港活動家の父親に有罪判決、娘の保険契約巡り基本法

ビジネス

中国1月CPI、+0.2%に鈍化 PPI下落率縮小
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 5
    崖が住居の目の前まで迫り、住宅が傾く...シチリア島…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中