最新記事

映画

今は亡き銀幕のスターを復活 脚本・監督もするAI登場で人類は取って代わられる?

2020年1月31日(金)18時30分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

ジェームズ・ディーンの銀幕復活は、セレブリティの肖像権を管理するWorldwide XRの存在が大きい。 Worldwide XRのウェブサイトより

<ボーカロイドやVチューバーなど新しいスターを生み出しているAIが、エンタメ界でさらなる進化を見せている>

ひと昔前までは夢物語だった人工知能・AI。だが2020年の今、AIとの生活は、当たり前となりつつある。朝起きたらスマホを取りだしてSiriやGoogleアシスタントに呼びかけて天気予報やその日のスケジュールを確認するのはごく日常の風景になった。

AIによるビッグデータ分析をもとに、食品メーカーが商品の製造数量を決めたり、スポーツチームが試合の戦略を組み立てるなど、AIはすでに社会の様々なところに進出している。お隣りの韓国ではAIによる企業の面接が増えだして、AI面接への対策塾まで登場したほどだ。

エンタメ界に今は亡きスターを復活させるAI

ここ数年は、エンターテインメントやアートの分野にもAIは進出を始めている。日本で記憶に新しいAIの活躍といえば、2019年大晦日の「第70回紅白歌合戦」にAIで復活した歌手・美空ひばりが登場したことだ。本人の歌声と歌唱法を学ばせ、音声合成技術を施したAI美空ひばりは、新曲『あれから』を歌い上げた。

しかし、まるで本人のようだという声と、違和感があり気持ちが悪かったという声、さらにこれは死者への冒涜だという倫理面での反対意見など賛否に分かれた結果となった。

故人の復活にコンピューター技術を応用するニュースといえば、去年11月に発表され世界中に衝撃が流れた故ジェームス・ディーンの銀幕復活がある。たった3本の主演映画を残して1955年交通事故でこの世を去った伝説の俳優ジェームズ・ディーンは、Magic City Films社制作の『Finding Jack』という軍用犬にまつわるベトナム戦争映画に準主役で出演するという。

このようにAIとCG技術を駆使して著名人を復活させる技法は、これからエンターテインメント界で増えていくと予想されている。これまでも『スターウォーズ』や『ワイルド・スピード』などで、故人の銀幕復活シーンは撮られてきたが、すでに亡くなって半世紀以上も経っている俳優のキャスティングは異例だ。もちろん、アメリカではこの一報が流れると、大きな波紋が広がった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、キューバ情勢の激化懸念 人道問題の解決訴え

ワールド

ハンガリーの独立系ラジオ免許不更新、EU最高裁が違

ビジネス

独テレコム、第4四半期は中核利益が予想上回る 見通

ビジネス

ラガルドECB総裁、「任期全う」示唆 早期退任観測
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 5
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 6
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違…
  • 7
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 8
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 9
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 10
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 9
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中