最新記事

トレーニング

外出自粛で免疫力が落ちる!? 元祖・部屋トレ「囚人トレーニング」の健康効果

2020年4月30日(木)11時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

免疫力を高めるためにも強度調整が容易な方法が最適

いま挙げたようなトレーニングでは、物足りないと感じる人もいるかもしれない。

『プリズナートレーニング』には他にプッシュアップ(腕立て伏せ)、スクワット、プルアップ(懸垂)と、計6つのエクササイズが収録されている。それぞれのエクササイズでステップを上げていけば負荷は上がり、よりハードなトレーニングが実践できるようにはなっている。

だがウェイドによれば、自重トレーニングにおいて重要なのは、過度に負荷を上げることや毎日何時間もトレーニングすることではなく、適切な筋群を一緒に鍛えたり、トレーニングにかける時間を制御するといった「戦略」を立てることだという。

「私は自重トレーニングに取り組むアスリートに対して、通常は、まずウォーミングアップを行い、余力が残る程度で2~3セット、とアドバイスしている。これがほとんどの人に適した方法だ」

また、免疫力を高めるためにも、筋力トレーニングは疲弊しない中程度の強度でやる必要がある。過度のトレーニングはむしろ免疫力を下げる恐れがあるからだ。

そういった点においても、強度の調整が容易なこのトレーニング法は非常に優れたものだと言えるだろう。

ステップごとにトレーニングゴールも細かく設定されており、もしもきつければ以前のステップへ戻ってトレーニングすればいい。つまり、疲弊して免疫力を弱めることはない。

実際、毎日の定期的なトレーニングはフィジカルだけでなく、ストレスや不安の解消にも役立つはずだ。

毎日少しずつ進歩していく習慣をつくる。その達成感が今後の自粛生活の励みにもなるかもしれない。

trainingbook20200430-cover175.jpg
プリズナートレーニング
 ――圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』
 ポール・ウェイド 著
 山田雅久 訳
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックすると楽天ブックスに飛びます)
(※アマゾンKindle版のページはこちら

【参考記事】ジム不要の「囚人筋トレ」なら、ケガなく身体を鍛えられる!

202003NWmedicalMook-cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

SPECIAL EDITION「世界の最新医療2020」が好評発売中。がんから新型肺炎まで、医療の現場はここまで進化した――。免疫、放射線療法、不妊治療、ロボット医療、糖尿病、うつ、認知症、言語障害、薬、緩和ケア......医療の最前線をレポート。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、4日から各国に関税率通知へ 個別交渉か

ワールド

ガザ停戦交渉、ハマスは戦争終結保証を要求 イスラエ

ワールド

日本は参院選が合意の制約に、EUと貿易協議継続=米

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック過去最高値、エヌビ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 8
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 9
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 8
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中