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海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドローン「グレイシャーク」とは

2025年12月1日(月)15時31分
エリー・クック(安全保障・防衛担当)
海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドローン「グレイシャーク」とは

ドイツ北部で試験に乗り出したグレイシャーク FRANK MOLTERーDPAーREUTERS

<海底ケーブルへの脅威や探知困難な潜水艦を発見できる水中ドローン(無人機)が、欧州北部に位置するバルト海で実証試験段階に入っている>

自律型無人潜水機グレイシャークを開発したのは、ドイツ企業のユーロアトラスとエボロジックスだ。

高耐久性モデル(最大連続稼働時間16週間)と、より航続距離が短いバッテリー駆動モデル(同5.5日間)がある。コスト効率が高く、海底インフラ保護か、潜水艦探知かを自律的に選択可能で、既に欧州2カ国が購入を決めたという。


バルト海では近年、海底ケーブルやパイプラインの不審な損傷が相次ぐ。犯人の特定は難しいが、バルト海沿岸国のうち唯一、NATOに非加盟のロシアはハイブリッド戦争の達人だと指摘されている。

世界のデータ通信の95%以上を担う海底ケーブルは、いわば日常生活の基盤だ。グレイシャークなら、海底ケーブルやパイプラインの変化を2平方センチレベルで検知できると、開発元は本誌に語る。

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