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全否定の「囚人筋トレ」が普通の自重筋トレと違う3つの理由

2018年11月5日(月)20時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

続編は上級編というより、関節やライフスタイルを扱う

ウェイド流「塀の中の筋トレ法」に取り組み、「ビッグ6」のそれぞれで先のステップへと進んでいけば、相当な筋力を得られるだろう。何しろ、プッシュアップの「ステップ10」は「ワンアーム・プッシュアップ」、つまり片腕での腕立て伏せだ。下の写真を見てもらいたい。

「肩と肘を曲げ、顎が床面からこぶしひとつ離れた位置にくるまで、体をコントロールしながら下ろしていく」(『プリズナートレーニング』91ページ)と書かれているが、この域に達することができる人は果たしてどれだけいるのか。

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プッシュアップのステップ10、ワンアーム・プッシュアップ(『プリズナートレーニング』91ページ)

とはいえ、だからといって続編の『プリズナートレーニング 超絶!!グリップ&関節編』が、1冊目の内容をこなした超・超・上級者のみ対象の本というわけではない。

1冊目の刊行後、読者から寄せられた質問に答えるべく制作されたこの続編は、「特殊な部位の鍛え方」「関節トレーニング」、そして「脂肪の減らし方、疲労からの回復法など、ライフスタイル上のアドバイス」の3つをテーマとしている。

ウェイドによれば、自重トレーニングでグリップ(握力)や関節にまで気を配りながら鍛えることで、ケガなく、真に強靭な体をつくり上げることができるのだ。無理な筋トレで関節や腰を痛めた経験のある人には、見逃せない内容ではないだろうか。

【参考記事】ジム不要の「囚人筋トレ」なら、ケガなく身体を鍛えられる!

1冊目の『プリズナートレーニング』でウェイドはこのように書く。


 現代的なジムトレーニングといにしえのキャリステニクス(編集部注:自重トレーニングのこと)の違いについて、長い論文を書くこともできる。しかしスペースがないので、基本的な話にとどめる。キャリステニクスが他の現代的な方法よりも優れている領域は6つある。(44ページより)

そうして8ページにわたって6つの「利点」を説明している。

1. 自重力トレーニングは器具をほとんど必要としない
2. 自重力トレーニングは有用で機能的な運動能力を発達させる
3. 自重力トレーニングは筋力を最大化する
4. 自重力トレーニングは、関節を保護し、より強いものにする
5. 自重力トレーニングは完璧な体を開発する
6. 自重力トレーニングは、あなたの体脂肪レベルを正常化し調整する

もはや自重トレーニングに、取り組まない理由はないと言えるかもしれない。あなたが体を鍛え、デキるビジネスパーソンになりたいのであれば、なおさら。

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プリズナートレーニング
 ――圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』
 ポール・ウェイド 著
 山田雅久 訳
 CCCメディアハウス


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