最新記事
ビジネス

「人を驚かせる」はNG...博報堂出身者が伝授、ビジネスを成功させる「いいコンセプト」の2つの条件

2026年1月15日(木)20時05分
篠﨑友徳 (株式会社クリエイターボックスCEO)

また、短い言葉のほうが「人とも共有しやすい」という利点があります。短い言葉は記憶に残りやすく、瞬時に人へ情報として伝わります。

これにより、コンセプトがあなたの代わりに「旗振り役」となって、たとえば、そのコンセプトのもとで一緒に仕事をしているチーム全体が、同じ方向を向けるようになります。

その結果、コンセプトが勝手に「チームの共通言語」として定着していくため、社内の意識や価値観もまとまり、判断基準が明確になっていくことにより、コミュニケーションのミスが減ります。

これはもちろん、そのコンセプトを持った商品やサービスが、受け手に広がっていくときも同様です。本質が凝縮された、短い言葉のコンセプトは、驚くほど遠くに広がっていきます。

まとめると、コンセプトの言葉を「短くする」とは、「情報を削る」ことではなく、その本質だけを残す作業に近いと言えます。いいコンセプトは、詩のように簡潔で、哲学のように深いもの。

それが、新しくて強いコンセプトの証なのです。

※第1回はこちら:スターバックスが売るのは「コーヒー」ではなく「つながり」...「世界一のカフェ」の地位が揺らがない理由


著者

篠﨑友徳

株式会社クリエイターボックスCEO。2007年、慶應義塾大学理工学部卒業。同年、株式会社博報堂入社。さまざまな企業のクリエイティブ制作や、統合的なコミュニケーション戦略設計に携わる。2017年、株式会社クリエイターボックスを創業。商品やサービスのコンセプト開発からブランディング、メディア展開までをワンストップで行う。


世界はコンセプトでできている

 世界はコンセプトでできている
 
  篠﨑友徳[著]
  かんき出版[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


【関連記事】
◆「紀文」「ニトリ」「丸亀製麺」...SNS運用が上手すぎる日本企業の「共通点」とは?
◆野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケット...AI導入で「これから起こる」こと
◆日本人はクリスマスにKFCに駆け込む...「異様な風習」は一体いつ、なぜ始まったのか?

ニューズウィーク日本版 総力特集:ベネズエラ攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月20号(1月14日発売)は「総力特集:ベネズエラ攻撃」特集。深夜の精密攻撃で反撃を無力化しマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ大統領の本当の狙いは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ポピュリズムに毅然と対応を、英中銀総裁表明 経済リ

ビジネス

ポルシェの25年販売、10%減 中国需要の低迷響く

ワールド

ブルガリア大統領、総選挙実施を発表 組閣行き詰まる

ワールド

プーチン氏がイラン大統領と電話会談、地域の緊張緩和
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 5
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    イランの大規模デモ弾圧を可能にした中国の監視技術─…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 8
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中