コメ価格5キロ4000円時代を容認? 鈴木農相の「減反維持」発言に見る農政の後退
残念ながら高市政権も減反維持
他方、既得権者の利益を守りたい自民党では、総裁選挙に出た候補者も、新しい鈴木憲和農水大臣も、全て"需要に応じた生産"を主張する。なんとなくもっともらしいが、この意味するところは減反維持である。
次の図表3が示すように、どれだけの生産を行っても、需要=生産である。常に、"需要に応じた生産"なのだ。500万トンでも700万トンでも1000万トンでも需要と生産は一致する。変化しているのは、価格である。つまり、市場では、価格が変動することで、常に需要=生産を達成するのだ。
では、自民党農政が言う"需要に応じた生産"とは何なのか? 特定の望ましい価格(従来は玄米60キログラム当たり1万5000円)に対応する需要量(図表3では700万トン)に合うように、本来1000万トン生産できるコメを減産するということなのだ。これこそ減反に他ならない。

新農相の「価格にコミットしない」発言の真意
農水省は、来年産のコメの生産を今年産から5%減少するよう指示する。国が生産目標数量の配分を行わない(減反を廃止する)と言いながら、実際には減反(減産指示)を行っているのだ。
鈴木大臣は、「農政は価格にコミットしない」と言うが、それは価格を下げることには関与しないということで、価格を減反強化で引き上げることには、これまでと同様コミットするのだ。農政の目には消費者は写らないらしい。このままでは、コメの値段が5キロ4000円を切ることはない。
かれらは、国民のために仕事をしているのではない。高米価で零細兼業農家を維持し、その兼業所得を預金としてウォールストリートで運用するJA農協のために働いているのだ。
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