省エネのカギは「運用」にあった...AIでビルを「無駄なく動かす」リトアニア企業、日本展開も視野に

AIで「動かし方」を最適化...リトアニア企業が挑むビル省エネの革新(写真はイメージです) Will Xiang-Unsplash
<リトアニア発のExergioは、オフィスや商業施設の運用データをAIで分析し、空調や照明を最適化することでエネルギーの無駄を減らす。日本展開も視野に入れる同社CEOに話を聞いた>
オフィスや商業施設の運用データをAIで分析し、空調や照明の制御を最適化してエネルギーの無駄を削減するリトアニア企業Exergio。同社の技術基盤や運用最適化の仕組み、EU政策との関わり、そして日本市場への展望について、CEOのドナタス・カルチャウスカス氏に話を聞いた。
なお、インタビューの質問は、慶應義塾大学・蟹江憲史研究室に所属する学生たちと共に考案した。
──まず、Exergioの事業概要と、競合と比べた独自性を教えてほしい
カルチャウスカス氏:Exergioは商業ビルの運用最適化に特化した会社だ。親会社は不動産関連の事業を幅広く手がけるグループで、ビルメンテナンスや開発、超音波式メーターの製造まで抱えている。その中でExergioはオフィスや商業施設の「運用」を継続的に改善する役割を担う。