中国製プラグインハイブリッド車が欧州で快進撃...テスラ減速の裏で中国勢が急伸

市場調査会社JATOダイナミクスが23日発表したデータによると、8月の欧州自動車市場で中国メーカー各社の販売台数が前年同月比121%増加して合計4万3500台となり、独アウディの4万1300台と仏ルノーの3万7800台を抜いた。写真はBYDのロゴ。9月12日、スペインのバルセロナで撮影(2025年 ロイター/Albert Gea)
市場調査会社JATOダイナミクスが23日発表したデータによると、8月の欧州自動車市場で中国メーカー各社の販売台数が前年同月比121%増加して合計4万3500台となり、独アウディの4万1300台と仏ルノーの3万7800台を抜いた。プラグインハイブリッド車(PHV)人気が追い風となった。
PHVカテゴリーでは、中国の比亜迪(BYD)、奇瑞汽車(チェリー)、上海汽車集団(SAIC)の3社が上位10モデルに入った。
欧州28カ国のPHV全体の販売台数は前年同月比59%増の約8万4000台で、うち中国ブランドは14倍の1万1000台となった。
欧州のバッテリー式EV(BEV)販売首位は、引き続き米テスラの「モデルY」だった。しかし欧州のBEV販売全体が前年同月比27%増加したにもかかわらず、モデルYは同37%落ち込んだ。
中国自動車メーカーはPHVおよびハイブリッド車(HV)の欧州向け輸出を強化するとともに現地生産拡大を計画し、欧州連合(EU)による中国製EVに対する関税措置の影響を最小化している。欧州では、純ガソリン車と電気自動車(EV)の特徴を兼ね備え、値ごろ感のあるPHVの人気が高まっている。


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