備蓄米放出は「米価高騰」の根本的解決にならない...政府と国民に求められる「解決策」とは?
RICE CRISIS OF 2025
「集約化」と口で言うのは簡単だが、現実には気の遠くなるような作業や交渉、調整が必要であり、そのコストを誰が負担するのかという問題もある。農地を手放した従事者は離農を余儀なくされるので、再就職支援などの措置も必要となるだろう。
政府は現在、「農地バンク」という仕組みを導入しているが、あくまで任意なので、あまり機能していない。本気で農地を集約化したいのであれば、政府主導で農地の精査を行い、多額の費用をかけて農家から土地を買い取り、大規模農家に集中化させるといった方策が求められる。このためには、やはり相応の国費が必要となるので国民負担は不可避だ。
今回の問題は、われわれの主食であるコメをどうしていくのか、その負担を誰が負うのかという議論を30年間放置してきたツケだ。単に「価格を下げろ」と叫んでいるだけでは問題は決して解決しない。





