「そんな会社、大丈夫か?」と言われた逆境からの大逆転...成功に導いた「番狂わせの起業法」とは?
大賀 大変な仕事ですね。現場は人が足りないから採用したいと言っていて、そこまでに散々面接もして、最後に金谷さんお願いしますとバトンが回ってきたところで、「カルチャーに合わないからダメだ」と伝えないといけない。
現場の人はどうしても「何をやってくれるのか」とスキルを重視したくなりますから、採用したいと思うでしょうし。
金谷 本当に、現場で働く人には申し訳ないんですが、スキル的に優秀な人を採るよりも、カルチャーに合っていない人が入らないことのほうが大事だと思っています。
大賀 大変よくわかります。私も最終面接では候補者に必ず会っています。
スキルは埋めようがありますが、カルチャーは一人ひとりが入ることによって必ず変容していきますし、一つひとつの会話で形づくられていくものなので、どんな人を入れるかの影響は大きいと感じます。私の場合は、今のチームと、2〜3年後のチームとかを見据えながら、どういう人が入るといいだろうかと総合的に考えるようにしています。
もっと会いたい人に会える、行きたいところへ行ける未来へ
大賀 大きく飛躍されているakippa社さんですが、会社の発展に伴って、経営者としての役割に変化はありましたか。
金谷 最初の時期は僕が完全に事業を見て引っ張っているスタイルをとっていましたが、徐々に自分よりも優秀な人を採用して、ある程度の権限も渡すようにしてきました。